Gary Wright’s Wonderwheel

Gary Wright Wonderwheel 活動期間1971.4-1972.9
 Spooky Toothを脱退したシンガーGary Wrightが結成した自身のグループ。

 Wrightは70年のSpooky離脱後、一時プロデュース業やセッション活動を行っていたが、翌年新たにA&Mと契約。「Extraction」と「Footprint」の2枚のソロ・アルバムをリリースする。これらプロモーション用ツアーバンドとして結成。

 メンバーには当初ギターにJerry Donahueが予定されていたが合流できず、代わって元Nero & The Gladiators、State Of Micky & Tommyなどを経たMick Jonesが加わり、ベースに後にKevin AyersのバックバンドのメンバーとなるArchibaldことArchie Legget、元MainhorseのドラマーBryson Grahamの名手3人が集まる。

 1972年1~2月にかけてはレーベルメイトのJerichoとともに本国ツアーを敢行。2月にはバンド名義で名曲シングル「I Know」をリリースした。盟友George Harrisonを加えた編成でテレビ出演も果たす。また、シンガーソングライターTim Roseのアルバム「Tim Rose」にメンバー揃ってセッション参加。

 同年にはアルバム「Ring Of Changes」を制作するが、秋にWrightがJones、Grahamを加えた編成でMike HarrisonとSpooky Tooth再編に動いたためアルバムのリリースは見送られることとなった。11月に2ndシングル「Ring Of Changes」を発表。アルバムはサウンドトラック作品「Benjamin」に流用される形で西ドイツのAriolaからリリースされた。


<album>
Benjamin-soundtrack (Ariola 86 405IT) 1972 ※Germany

<singles>
I Know/Tonight It’s Right (A&M AMS888) 1972/2
Ring Of Changes/Somebody (A&M AMS7034) 1972/11


【メンバー変遷】
#1(1971.4-1972.9)
Gary Wright:vo/g/key
Mick Jones:g/vo
Archie Legget:b
Bryson Graham:ds