活動期間1970-1972
The Attack、Thunderclap Newmanなどを経たベーシストJim Averyとシンガー/ギタリストのTerry Stampを中心としたヘヴィ・ロック・グループ。政治的な歌詞とワイルドでルーズな演奏を披露し「英国最初のパンク・バンド」と評される。
グループの個性的なスタイルや音楽性はマネージャーのJohn Fentonのアイデアと言われている。ドラマーに元Ian & The ZodiacsなどのFred Smith、リード・ギターにセッション系ギタリストMick Liberを迎えて新興のFlyと契約。1970年にセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースする。本作にはTony Ashton、Bobby Keys、Jim Priceら名手がゲスト参加した快作となった。
アルバムのリリース後には後にIllusionなどで一緒に活動するJohn KnightbridgeやJohn Hawkenらを新メンバーに迎えて欧州ツアーを行う。1972年にはドラマーに元Manfred Mann Chapter ThreeのCraig Collingeを迎えてセカンド・アルバム「Third World War II」を制作。
しかし、レーベル側はバンドの音楽性がコマーシャルなものから掛け離れてきていることに不満を示し、収録曲の1つ「Coshing Old Lady Blues」をカットするように指示。Fentonはこれを拒否したことでリリースの目処がたたなくなり、資金難が重なりバンドは解散を余儀なくされている。2ndアルバムは1973年にTrackからリリースされた。
2003年には再評価の高まりからStamp、Avery、Liber、Hawkenのメンバー4人が参集。4人の連名でアルバム「Gods Of The West」をリリースした。
<albums>
Third World War (Fly FLY4) 1971
Third World War II (Track 2406 108) 1973
・John Hawken/Terry Stamp/Jim Avery/Mick Liber
Gods Of The West (GSL GSLMCD027) 2003
<singles>
Ascension Day/Teddy Teeth Goes Sailing (Fly BUG7) 1971
A Little Bit Of Urban Rock/Working Class Man (Fly BUG11) 1971
【メンバー変遷】
#1(1970-1971)
Terry Stamp:vo/g
Jim Avery:b
Fred Smith:ds → Kevin Ayers Band
Mick Lieber:g → Ashton, Gardner & Dyke
#2(1971)
Terry Stamp:vo/g
Jim Avery:b
John Knightbridge:g
John Hawken:key
Paul Olsen:ds
#3(1971-1972)
Terry Stamp:vo/g
Jim Avery:b
John Knightbridge:g
John Hawken:key
Craig Collinge:ds