Bakerloo

Bakerloo 活動期間1968.7-1969.10
 名ギタリストDave Clempsonが率いたバーミンガム出身のブルース/ジャズ・ロック・トリオ。単なるブルース・ロックにとどまらず、ジャズ的な手法をふんだんに盛り込んだ好グループ。
 
 ローカル・バンドCock A Hoopを経たClempsonが1968年にベーシストのTerry Poole、ドラマーで後に
Judas PriestのJohn Hinchと結成。同年秋にはHinchが抜け、マージー・ビート・バンドThe Koobasに在籍していたTony O’Reillyが加わるもこれも短期に終わる。

 1969年1~2月は正式ドラマー不在のままギグをこなし、Jim Simpsonのマネージメントを受けていた同郷バンドからBlack SabbathBill WardLocomotiveBob Lamb、後にFamilyなどのPoli Palmerらがヘルプ。Hardin & YorkPete Yorkがプレイした日もあった模様。この頃にBakerlooにバンド名を短縮している。

 2月にClempsonのCock A Hoop時代の仲間Keith Bakerが加入し、ラインアップが安定。その後Harvestとの契約を得て、7月にシングル「Driving Backwards」を発表。アルバムも制作するが、レコーディング終了後の9月にはPooleとBakerがカナダ人ギタリストのJames BlackMay Blitzを結成するためにバンドを離れてしまう。

 翌月にはAce Kefford StandのドラマーCozy Powell、Ian Campbell Folk GroupのベーシストDave Peggが加わりリニューアルを果たすも、その前月にケンブリッジ大学のギグで一緒になったColosseumJon HisemanからClempsonに加入の要請があり、Clempson自身がグループを離脱する事態に。まだ3人ともにブレイク前ながらPegg、Powellを加えた豪華なトリオ編成は結局2週間足らずの短期間に終わっている。

 アルバム・リリースを控え、さらにドイツ遠征などのスケジュールがすでに組まれていたこともあって、マネージャーのSimpsonはバーミンガム出身ギタリストAdrian Ingramを加えて活動継続を提案するも、Pegg、Powellともに別の活動をスタート。このためIngramを中心とする全く別のグループが編成され、翌年春頃まで活動した。その後バンドはHannibalに名前を改めて活動を続けた。

<album>
Bakerloo (Harvest SHVL762) 1969/12

<single>
Driving Backwards/Once Upon A Time (Harvest HAR5004) 1969/7


【メンバー変遷】
#1 Bakerloo Blues Line  (1968.7-11)
Dave “Clem” Clempson:g/vo
Terry Poole:vo/b
John Hinch:ds → Judas Priest

#2 (1968.11-1969.1)
Clem Clempson:g/vo
Terry Poole:vo/b
Tony O’Reilly:ds

Bakerloo #3 (1969.2-9)
Clem Clempson:g/vo
Terry Poole:vo/b → May Blitz
Keith Baker:ds → May Blitz

#4 (1969.10)
Clem Clempson:g/vo → Colosseum
Dave Pegg:b/vo → Fairport Convention
Cozy Powell:ds → Big Bertha

#5 (1969.10-1970.5)
Alex Boyce:vo (Kirk St. James)
Adrian Ingram:g
Jack Griffiths:b
Bill Hunt:key/flghrn
George Northall:sax
John Parkes:ds