Bill Ward

Bill Ward drums/vocals
 1948年5月5日生まれ。バーミンガムのアストン出身。Black Sabbathのオリジナル・ドラマー。パワフルなドラミングで重厚サウンドを支えた。

 Buddy Richらジャズ・ドラマーの影響を受け、ローティーンのころから学生バンドを組んでドラマーとして活動を開始。学友らとThe Restというグループを結成し、1965年頃にギタリストのTony Iommiと出会う。

 ジャズやブルースを演奏するバンドMythologyを経て、1968年にはIommiとともにRare Breedというグループにいた同郷のGeezer ButlerOzzy Osbourneと合流。まもなくEarthに改名してJim Simpsonのマネージメントの下、ギグを重ねていく。

 1969年、グループ名をBlack Sabbathに改名。Vertigoとの契約を獲得し翌1970年初頭にメジャー・デビューを果たす。重厚でダークな孤高の音楽性と黒魔術などのオカルトを前面に打ち出したイメージ戦略が奏功し、一気に人気グループとなる。秋にリリースしたセカンド・アルバム「Paranoid」は全英チャートのトップを記録。以降も高い人気を持続し、世界的な名声と大勢のフォロワーを多数生み出した。

 1980年、新たにRonnie James Dioをヴォーカルに迎えて制作された名作「Heaven And Hell」の録音終了後にグループを離脱。83年に復帰しIan Gillanを迎えた「Born Again」の録音に参加するが、その後のツアーには同行しなかった。ドラッグやアルコール中毒などによる健康上の問題を抱えており、再加入と離脱を繰り返す。1984年にも再復帰するが、新シンガーが決まらないなどバンド自体の低迷期と重なり、この時は目立った活動はなかった。1980年代半ばは自身のグループを率いて活動することもあった。

 1990年には復帰作となった初のソロ・アルバムをリリースし、リード・ヴォーカルを披露。1997年のセカンド・ソロではハードな方向から離れた音楽性をみせ、ここではヴォーカルに専念している。

 同年のオリジナル・ラインナップによるSabbath再編公演にも参加。ライブ・アルバム「Reunion」で健在振りを示したが、翌年には心臓発作に見舞われ、再びリタイアを余儀なくされている。2013年のオリジナル・メンバーによる新作「13」とそれに伴うツアーには、ギャラに加えて技術的な問題も絡んで不参加となった。

【参加アルバム】
<group>
・Black Sabbath
Black Sabbath (Vertigo VO6) 1970/2
Paranoid (Vertigo 6360 011) 1970/9
Master Of Reality (Vertigo 6360 050) 1971/8
Black Sabbath Vol.4 (Vertigo 6360 071) 1972/9
Sabbath Bloody Sabbath (WWA WWA005) 1973/12
Sabotage (Nems 9119 001) 1975/9
Technical Ecstasy (Vertigo 9102 750) 1976/10
Never Say Die (Vertigo 9102 751) 1978/10
Heaven And Hell (Vertigo 9102 752) 1980/4
Live At Last (Nems BS001) 1980/7
Born Again (Vertigo VERL8) 1983/10
Reunion (Epic 4919549) 1998/10

・Bullring Brummies
Nativity In Black-A Tribute To Black Sabbath/V.A. (Columbia 477671) 1994 ※1曲

<solo albums>
Ward One:Along The Way (Chameleon D2 74816) 1990/1
When The Bough Breaks (Cleopatra CL9981) 1997/4

<solo single>
Straws 2002 ※DL販売

<session>
Iommi/Tony Iommi (Divine P2 27857CD) 2000/10

【参加グループ】
The Rest (1965-197)
Mythology (1968.2-7)
Polka Tulk Blues Band (1968.7-9)
Earth (1968.9-1969.9)
Black Sabbath (1968.6-1980.8/1983.1-8/1984.4-11/1994.summer/1997)
England’s Glory/Bill Ward Band (1980s mid)