活動期間1969.9-1971.4
ベテラン・ベーシストJohn Gustafsonと名ドラマーMick Underwood、Chris Farlowe with The Hillのキーボード奏者Peter Robinsonの3人によって1969年に結成されたギターレスのハード・プログレッシヴ・ロック・トリオ。
Deep Purple加入のためIan GillanとRoger Gloverが離脱した後の最末期Episode Six(シンガーSheila Carterのソロ用セッション?)で顔を合わせた3人によって結成。A.I.R.プロダクションと契約し、1970年5月にHipgnosisのジャケット・デザインでもよく知られるセルフ・タイトルのアルバムをリリースした。
アレンジャー/コンポーザーとしても著名なチェリストでRobinsonのThe Hill時代の仲間Paul Buckmasterがオーケストラを指揮。本作はプログレッシヴ・ハードの最高峰と評される佳作に仕上がったが、本作限りで1971年春に解散した。
同じくThe Hill出身のセッション系ギタリスト/ソングライターSteve Hammondの楽曲で、西ドイツでシングル・カットされた「Black Sheep Of The Family」は、Ritchie BlackmoreがDeep Purple脱退のきっかけになった曲としてPurpleファンにも有名。本アルバムにはHammondの楽曲が計3曲も収められている。
RitchieはUnderwoodの古いバンド仲間。「Black Sheep Of The Family」を気に入り、メンバーにレコーディングを提案。しかし、カバー曲ということなどを理由に反対されたため、Purpleレーベルに所属していた米国出身のHRバンドElfをバックに起用して当初ソロ用に録音を行い、Rainbow結成への布石となった。
グループ解散後、GustafsonはAtomic RoosterのJohn Cann、Paul Hammondと合流してHard Stuffを結成。Underwoodは元FreeのPaul Rodgersと短命バンドPeaceを組んでいる。RobinsonはMorris Pertとジャズ・ロック・グループSuntreaderを結成した。
1994年には、UnderwoodがDeep Purpleのオリジナル・メンバーで、Warhorseなどでの活動が知られるベーシストNick SimperらとQuatermass Ⅱを名乗り活動をスタートさせる。1997年にゲストにDon Aireyを迎え、アルバム「Long Road」をリリースした。本作にはGustafsonや、ギタリストのBernie Tormeが一部ゲスト参加している。
<albums>
Quatermass (Harvest SHVL775) 1970/5
・Quatermass 2
Long Road (Thunderbird CSA108) 1997/11
<single>
Black Sheep Of The Family/Good Lord Knows (Harvest 1C 006-91 667) 1970/7 ※Germany
One Blind Mice/Punting (Harvest 1C 006-92 383) 1971/4
【メンバー変遷】
#1(1969.9-1971.4)
John Gustafson:b/vo
Peter Robinson:key
Mick Underwood:ds
Quatermass Ⅱ #1 (1994-1995)
Peter Taylor:vo
Bernie Torme:g
Nick Simper:b
Mick Underwood:ds
#2 (1995)
Peter Taylor:vo
Gary Davis:g
Nick Simper:b
Mick Underwood:ds
#3 (1995-1997)
Bart Foley:vo
Gary Davis:g
Nick Simper:b
Mick Underwood:ds
※Don Airey:key
※Bernie Torme:g
※John Gustafson:b/vo