Stud

stud 活動期間1970.11-1972
 TasteのリズムセクションとJim Creganが合体して結成されたトリオ。雑多な音楽性を持ち、特にドイツでの人気が高かった。

 ギター・ヒーローRory Gallagherとの活動に終止符を打ったベースのCharlie McCrackenとドラマーJohn Wilsonのリズム隊が、元Blossom ToesのギタリストJim Creganと1970年秋に結成。リハーサルを重ねて翌1971年初頭、マーキーでデビュー・ギグを行う。

 同年Deramから1stアルバム「Stud」をリリース。本作リリース後に元FamilyJohn Weiderを加えた4人編成に。トリオ時代はジャズ・ロック色の強い音楽性を打ち出していたが、マルチ奏者Weiderの加入が契機となり、フォークやカントリー、スワンプ・ロックなど雑多な音楽性を包括するスタイルに進化。ドイツを主体に欧州で支持を集め、同メンバーで1972年にセカンド・アルバム「September」、ラスト作でスタジオ・ライブ「Goodbye Live At Command」を発表した。両作はともに人気の高かったドイツのみのリリース。

 1972年半ばにWeiderが結婚を機にバンドを離れることになり、グループは活動を停止した。この後Wilsonはバンド存続に動き、元East Of EdenのベースAndy Sneddon、ギタリストのSonwy Whiteを加えて活動を再開させたが、まもなく解散した。

 Creganはこの後、Weiderが在籍していたFamilyに加入。くしくもWeiderと同じようにギタリストながらベーシストとしての採用となった。McCrackenはMedicine HeadSpencer Davis Groupなどに加わった。1976年にリリースされたWeiderのソロ・アルバムにも参加している。Wilsonはアイルランドに戻り、Brush Shielsと合流して中期Skid Rowで活動。


<albums>
Stud (Deram SMLR1084) 1971/6
September (BASF 20 29054) 1972
Goodbye Live At Command (BASF 20 29117) 1973

The Swf Session 1972 (Long Hair LHC0081) 2009 ※1972年ラジオ放送用音源


【メンバー変遷】
#1(1970.11-1971.6)
Jim Cregan:g/vo
Charlie McCracken:b
John Wilson:ds

#2(1971.6-1972.7)
Jim Cregan:g/vo
John Weider:g/vln/vo/p
Charlie McCracken:b
John Wilson:ds

#3(1972)
John Wilson:ds
Snowy White:g/vo
Andy Sneddon:b