Pete Quaife

Quaife,Pete  bass/vocals
 1943年12月31日生まれ。デヴォン州ダヴィストック出身。The Kinksのオリジナル・ベーシスト。
 学友だったRay Daviesを通じてRayの弟Dave Daviesと仲良くなり、1962年頃からロンドンでセミプロ・バンドを組んで本格的な音楽活動をスタート。当時はファッション誌でデザインの仕事をしながら、DaveとともにThe Ravensなどを名乗って夜にはギグを行っていた。63年に入ってRayが合流、同年末にはドラマーにMick Avoryを迎えてThe Kinksに改名。Pyeとの契約を獲得し、1964年にデビューを果たす。当初は年長だったこともあってバンドのリーダー的な役割を担っていた。

 サード・シングルの「You Really Got Me」が全英チャートのトップに輝くビッグ・セールスを記録。その後もシングル・ヒットを連発し、一気に人気バンドとなる。しかし、1966年5月、交通事故を起こして重傷を負いリタイア。当時からメンバー間の軋轢に苦慮していたと言われ、怪我が癒えた後もグループに復帰する気配をみせず、同年9月にはついに脱退と代役としてプレイしていたJohn Daltonの正式加入が発表された。入院中に小説家への転身を計画していたとも言われている。しかし、同年末には結局バンドへの復帰を果たす。

 69年3月に再び脱退(正式発表は9月)し、前年から交流を持っていたカナダ人ギタリストのStan Endersbyと英米混血バンドMapleoakを結成。フォーク・ロックに転身を図るが、翌年リリースしたシングルが不発に終わったことで音楽活動に見切りをつけ脱退。残ったメンバーはQuaife抜きで71年にアルバムをリリースしている。

 その後はデンマークに移住。後にカナダのモントリオールに移り、グラフィック・アーティストとして活動した。近年はAvoryら元The KinksのメンバーによるグループThe Kast Off Kinksのギグに参加し数曲プレイした。2010年6月24日、腎不全のため他界。


【参加アルバム】
<group>
・The Kinks
Kinks (Pye NPL18096) 1964/10
Kinda Kinks (Pye NPL18112) 1965/3
The Kink Kontroversy (Pye NPL18131) 1966/2
Face To Face (Pye NPL18149) 1966/11
Live At The Kelvin Hall (Pye NPL18191) 1967/5
Something Else By The Kinks (Pye NPL18193) 1967/6
The Village Green Preservation Society (Pye NSPL18233) 1968/11


【参加グループ】
The Ravens (1962-1963.11)
The Kinks (1963.12-1969.3)
Maplepak (1969.4-1970.early)