drums
1946年生まれ。アイルランド出身。主にブルース・ロック・シーンで活動した名ドラマー。ソロに転じたRory Gallagherのドラマーを務めたことで知られる。
1967年、シンガー/ギタリストのDave Lewis、ベースのPaul Hannaとヘヴィ・サイケデリック・トリオThe Methodを組みベルファストで活動。演奏が評判となり、1968年にはロンドン進出を果たす。間もなくバンド名をAndwella’s Dreamに改めCBSとの契約を獲得。1969年にレコーディングに取り掛かるが、間もなく故郷に残してきた妻子のために帰郷を決意し離脱。デビュー・アルバム「Love And Poetry」では１曲のみ録音に参加するにとどまった。
北アイルランドに戻り、ベーシストGerry McAvoyが在籍するDeep Joyに加入。1970年にはRory Gallagher率いるブルース・ロック・トリオTasteの最後のツアーでサポートを務める。Roryにこの時の演奏が気に入られ、1971年にはMcAvoyとともにRory Gallagher Bandの初代メンバーとなった。この時には家族揃ってロンドンに移っている。
ソロ・デビュー作となった「Rory Gallagher」に続き「Deuce」を立て続けにリリース。同時に欧米で精力的なギグを敢行。1972年リリースの３作目にしてライブ盤となった「Live In Europe」はライブ作品ながらチャートの10位に入るヒットを記録する。しかし、人気絶頂の1972年半ば、フライト恐怖症により飛行機での移動を拒否してバンドを離脱している。
1970年代半ばには、ギタリストDave Kellyとのパブ・ロック・グループDogsやWildcats、Martin StoneらとのThe Jive Bombersなど主にパブ・ロック・シーンで活動。ブルース・ギタリストTony McPheeが結成したTerraplaneや1980年代にMcPheeが再編したGroundhogsにも参加している。また、Mick Clarke BandやWildcats時代の仲間でギタリストのTom Nolanのグループなどでも活動した。
一方で1950年代風ロカビリー・バンドYakety YakやDragons、その後進Sonny King & The Sons Of Swingにも在籍するなど精力的な演奏活動を継続したが、1989年10月、アルコールが原因で健康を崩し、若くして他界した。
【参加アルバム】
<group>
・Andwellas Dream
Love And Poetry (CBS S63673) 1969 ※1曲
・Rory Gallagher
Rory Gallagher (Polydor 2383 044) 1971/5
Deuce (Polydor 2383 076) 1971/11
Live In Europe (Polydor 2383 112) 1972/5
・Mick Clarke Band
Rock Me (Appaloosa AP050-2) 1985 ※Italy
All These Blues/Mick Clarke Band (Appaloosa AP058-2) 1987 ※Italy
<session>
Checkin’ It Out/Billy Boy Arnold (Red Lightnin’ RL0024) 1979
【参加グループ】
The Method (1967-1968)
Andwella’s Dream (1968-1969)
Deep Joy (1969-1970.12)
Rory Gallagher Band (1971.3-1972.6)
Dogs (1974-1975)
The Jive Bombers (1975-1976)
The Wildcats (1978.mid-1979.early)
Terraplane (1977-1978)
Yakety Yak (1976-1982)
Dragons (1982-1984)
Sonny King & The Sons Of Swing (1984-1987)
Groundhogs (1982-1984)
Tony McPhee Band (1983)
Nickey Barclay Band
Mick Clarke Band (1980’s late)
Tom Nolan’s Bluescasters (1980’s late)