活動期間1975-1977
Timebox、Pattoでともに活動してきたシンガーMike PattoとギタリストOllie Halsallが再会し結成したHRグループ。豪華ラインナップで計3枚のアルバムを制作した。
Mike Pattoは末期Spooky Toothでの活動後、マネージャーのNigel Thomasが設立したGood Earレーベルでソロ・シングルを発表。その後は同レーベルでプロモーションの仕事に就いていたが、1975年7月にベネフィット・コンサートでPattoを再編してギグを成功させる。
これに手応えをつかみ、再びOllieとともに新グループでの活動を構想。ドラマーにはOllieとKevin Ayers & The Soporificsで活動していたTony Newman、ベースにはPattoとSpooky Toothで一緒になったKeith Ellisが加わり、経験豊富なベテラン4人で活動を開始する。
Virginと契約し、1976年初頭に過激なジャケットでも知られるデビュー作「Below The Belt」をリリース。同年にはBoz BurrellやTim Hinkley、Bobby Tenchら豪華ゲストでセカンド・アルバム「Bloodletting」を制作する。しかし、Pattoが喉頭癌に犯され手術を受けるなど活動停止を余儀なくされ、リリースは見送られることになった。残された3人はシンガーにHeavy Metal KidsのGary Holtonを迎えて新バンドStick Upを結成するが、Holtonの契約問題などで長続きしなかった。
1977年、復帰したMikeは2ndにゲスト参加していたキーボード奏者のChris Staintonとグループを再建。Adrian Fisher、Tim Bogert、Eddie Tuduriを加えた英米混合の5人編成となってサード・アルバム「Absolutely」を発表するが、リリース後にまもなく解散した。
Mikeはこの後、再びStaintonやPatto時代の仲間John HalseyらとRocksを結成するが、病状が悪化し1979年3月に他界している。EllisもIron Butterflyに加わりツアー中だった1978年12月に急逝。2人の死後の1979年に76年未発売に終わった2ndアルバムがリリースされている。
<albums>
Below The Belt (Virgin V2049) 1976/1
Absolutely (Epic EPC82151) 1977/7
Bloodletting (Virgin V2073) 1979 ※76年の制作当時リリースされなかったセカンド
<singles>
All The Time In The World/Don’t Wait (Virgin VS135) 1976/2
Everybody’s A Star/Can’t Stand What You Do (Epic SEPC5540) 1977/8
No Reply (Epic SHOTS1) 1977 ※promo only/Crawler、Moonとのカップリング
【メンバー変遷】
#1 (1975-1976)
Mike Patto:vo/key
Ollie Halsall:g/key
Keith Ellis:b
Tony Newman:ds
#2 (1977)
Mike Patto:vo/key
Chris Stainton:key
Adrian Fisher:g (ex-Sparks)
Tim Bogert:b/vo (ex-Beck, Bogert & Appice)
Eddie Tuduri:ds