活動期間1963-1968
南ウェールズのメイサー・ティヴィルで1963年に結成されたハーモニー・ヴォーカル・グループ。Manの前身バンドとしても有名。
セミプロ・バンドThe Rebelsとして活動していたMicky Jones、Ray Williams、Jeff Jonesの3人が、フロントマンにGerry Braden、ギタリストにClive Johnを迎えて結成。MickyはMike Steel、WilliamsはRabin J. Selby、JohnはMark St. John、JeffはJeff Parlsとそれぞれ芸名を名乗ることもあった。
ヴォーカルがVic Oakleyにチェンジし、66年にウェールズのインディーズ・レーベルPylotからシングル「That’s The End」でデビューを果たす。すぐにPiccadillyとの契約を獲得して上京。67年には4枚目のシングル「98.6」が全英チャート45位の中ヒットを記録し、通算8枚のシングルをリリースするなど人気を博した。
68年、徐々にOakleyを除くメンバーがよりプログレッシヴな方向性を意識するようになったことで、ハーモニー・ポップを志向するOakleyが脱退。セールス的にも振るわなくなり、残った4人はウェールズに戻り、The DreamのギタリストDeke Leonardを加え、サウンドをプログレッシヴな方向に転換、Manを結成した。Oakleyも地元ウェールズに帰郷しソロ・シンガーとして活躍している。
当時グループのプロデュースはJohn Schroaderが務めており、シングルのセールス不振を理由にPye上層部からグループとの契約を破棄するよう迫られていた。それを告げに末期The Bystandersのギグに訪れた際、大きく音楽性を変貌させグループが進化している姿に驚き、上層部と掛け合い契約の破棄が保留された逸話が残っている。
<singles>
That’s The End/This Time (Pylot WD501) 1966
(You’re Gonna) Hurt Yourself/Have I Offended The Girl (Piccadilly 7N35330) 1966
My Love – Come Home/If You Walk Away (Piccadilly 7N35351) 1966
98.6/Stubborn Kind Of Fellow (Piccadilly 7N35363) 1967
Royal Blue Summer Sunshine Day/Make Up Your Mind (Piccadilly 7N35382) 1967
Pattern People/Green Grass (Piccadilly 7N35399) 1967
When Jesamine Goes/Cave Of Clear Light (Pye 7N17476) 1968/2
This Is My World/Painting The Time (Pye 7N17540) 1968
【メンバー変遷】
#1 (1963-1965)
Gerry Braden:vo
Micky Jones:g/vo
Clive John:g/key/vo
Ray Williams:b
Jeff Jones:ds
※Lyn Mittell:vo
#2 (1965-1968)
Micky Jones:g/vo
Clive John:key/g/vo
Ray Williams:b
Jeff Jones:ds
Vic Oakley:vo (ex-The Meteorites)