John Sloman

John Sloman vocals/keyboards/guitars
 1957年4月26日生まれ。南ウェールズ・カーディフ出身。ハード・ロック系ヴォーカリスト。Uriah HeepGary Mooreとの活動が有名。

 1970年代半ばはPino Palladinoらとカーディフのローカル・グループTrapperで活動。1977年初頭、Kenny Driscollが脱退した同じくカーディフのHRバンドLone Starに加入。Lone Starは前年にリリースしたデビュー・アルバムがチャート・インしており、Skid RowやUFOなど名のあるグループでの演奏実績を持つギタリストのPaul Chapmanらを擁して注目のグループだったが、それまでほぼ無名の存在だったこともあり、20歳そこそこで大抜擢された形となった。

 同年8月にセカンド・アルバム「Firing On All Six」をリリース。同月のレディング・フェスにも出演し、Led ZeppelinRobert Plantを彷彿させるパフォーマンスで注目される。順風満帆のデビューを果たしたものの、パンク台頭のあおりを受けて徐々にレコード会社からのサポートを得られなくなり、Chapmanが再びUFOに加わることが決まり1978年11月に解散を余儀なくされた。

 79年初頭にはLone StarのドラマーDixie Lee、元バンド仲間のPalladino、カナダ人のキーボード奏者のGregg Dechert、同じくカナダ人・ギタリストDave Cooperと英加混合グループPulsarを結成。カナダを拠点に活動を開始するが、就業ビザが下りずにSlomanら英国人メンバー3人はまもなく帰国を余儀なくされている。

 帰国後、Uriah Heepの新シンガーのオーディションを受け、レディングでの熱唱をメンバーが記憶しており、若くルックスも良いことなどから採用が決まる。1980年のアルバム「Conquest」の録音に参加。しかし、Slomanのライブでのパフォーマンスに不満を持っていた中心人物Ken Hensleyが脱退。後任にPulsar時代の仲間Dechertを推薦し本国ツアーをこなすも、81年に入るとメンバーの離脱が相次ぎ活動が暗礁に乗り、5月に脱退した。

 82年にはJohn Skyes、Neil Murrayら名手をバックに自身のグループBadlandsを立ち上げるも軌道に乗せられず、同年秋にはMurrayとともにGary Moore Bandに加わっている。89年には初のソロ・アルバムをリリース。2000年代にもソロ作3枚を発表している。


【参加アルバム】
<group>
・Lone Star
Firing On All Six (CBS 82213) 1977/8
BBC Radio 1 Live In Concert (windsong WINCD059) 1994/5
Riding High (Zoom Club ZRCD25) 2000 ※1978年の3rdアルバム用未発表音源など

・Uriah Heep
Conquest (Bronze BRON524) 1980/2

・Gary Moore
Corridors Of Power (Virgin V2245) 1982/10 ※ゲスト
Rockin’ Every Night-Live In Japan (Ten XID1) 1986/6 ※83/5日本先行販売

<Solo albums>
Disappearances Can Be Deceptive… (FM-Revolver WKFMXD114) 1989
Dark Matter (Majestic Rock MAJCD007) 2003
13 Storeys ( ) 2006
Reclamation ( ) 2010

<session>
The Wild, The Willing & The Innocent/UFO (Chrysalis CHR1307) 1981/1

【参加グループ】
Trapper (1975-1976)
Lone Star (1977.1-1978.11)
Pulsar (1979.early-mid)
Uriah Heep (1979.10-1981.5)
John Sloman’s Badlands (1982)
Gary Moore Band (1982.11-1983.3)
Souls Unknown