活動期間1969.early-1974
1969年に結成されたジャズ・ロック・グループ。Bob JamesやNick Grahamらマルチ奏者を擁して当初はプログレッシヴなサウンドが特色だったが、活動後期はスワンプ、ファンキー色を強めた。
学生時代からの仲間だったThomas CrimbleとGiles Popeが新バンドを構想。メロディ・メーカー誌でメンバーを募り、ギターのMax Taylorとバーミンガムで活動していた元Chances Areのキーボード奏者Krzysztof-Henryk Juskiewicz、元Bob James Setのマルチ奏者Bob Jamesを加えて1969年初頭に結成。数回のギグでTaylorが離脱するが、Jamesがギターもこなせるために補充はせずに4人編成に。ジャズ色の強いギグが次第に注目されるようになる。
CBSとレコーディング契約を交わして同年、セルフ・タイトルのアルバムでデビュー。「舌を出す警官」が印象的なジャケットのデビュー作は元The Pretty ThingsのギタリストDick Taylorがプロデュースを担当している。1970年にはセカンド・アルバムの録音途中でベースのCrimbleが脱退し、元Atomic Roosterのマルチ奏者Nick Grahamが加わっている。バンドはノッティングヒル・ゲイトのマネージメント会社「クリアウォーター」に所属しており、Crimbleはこの後同じマネージメントに所属していたHawkwindに加入している。
まもなく方向性の違いからドラマーのPopeが脱退し、後任に元Tony Knight’s ChessmenのドラマーTony Knight(本名はTony Brown)が加入。Transatlanticに移って72年にサード・アルバム「Two Quid Deal ?」を発表。本作から米国での配給元がStax(英国白人ミュージシャンでは初めて?)に移ったこともあってファンキー、スワンプ路線へ。
翌73年にはライブ・レコーディングの意欲作「Skintight」リリース。メンフィスのSSWでもあるDon Nixがプロデュース(録音は本国オックスフォードシャー・チッピング・ノートン)に当たっており、米国のバンドとよく間違われたとも。しかし、資金難などから本作がラストとなり、まもなく解散を余儀なくされた。
<albums>
Skin Alley (CBS 63847) 1969
To Pagham And Beyond (CBS 64140) 1970
Two Quid Deal ? (Transatlantic TRA260) 1972
Skintight (Transatlantic TRA273) 1973
The Electric Score-Glastonbury Fayre Revelations/V.A. (Revolution REV1/2/3) 1972
※スタジオ録音
<singles>
Tell Me/Better Be Blind (CBS S5045) 1970/6
You Got Me Danglin’/Skin Valley Serenade (Transatlantic BIG506) 1972/10
In The Midnight Hour/Broken Eggs (Transatlantic BIG511) 1973/5
【メンバー変遷】
#1(1969.early-mid)
Max Taylor:g/vo
Thomas Crimble:b/vo
Giles Pope:ds
Krzysztof Juszkiewicz:key/vo
Bob James:sax/fl/vo/g
#2 (1969.mid-1970.4)
Thomas Crimble:b/vo →Hawkwind
Giles Pope:ds
Krzysztof-Henryk Juskiewicz:key/vo
Bob James:sax/fl/g/vo
#3 (1970.8-1971)
Giles Pope:ds
Krzysztof-Henryk Juskiewicz:key/vo
Bob James:g/vo/sax/fl
Nick Graham:b/g/vo/fl (ex-Atomic Rooster)
#4 (1971-1974)
Krzysztof-Henryk Juskiewicz:key/vo
Bob James:g/vo/sax/fl
Nick Graham:b/g/vo/fl → Alibi
Tony Knight:ds/vo → Alibi