Kenny Driscoll

Kenny Driscoll vocals
 南ウェールズ・カーディフ出身のHRバンドLone Starのオリジナル・リード・ヴォーカリスト。

 1970年代前半は、ギタリストのTony Smithや後にBudgieに加入するドラマーのSteve WilliamsIonaというプログレッシヴ・ロック・バンドで活動。この時期にはドイツ遠征なども経験するが、レコーディングの機会には恵まれなかった。

 リズムセクションの変更に伴い、1975年初頭にバンド名をLone Starに変更。同郷で旧知の仲だったギタリストでUFOのツアーメンバーに抜擢されたPaul Chapmanがまもなく加わり、ハード・ロック路線へ。CBSとの契約を得て翌年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースする。まずまずのセールスを記録したが、Driscollがアメリカ志向を強めたい一方で叙情的なHRを求めるChapmanとの間に方向性のずれが生じ、セカンド・アルバムの録音を前に控えた1977年初頭にバンドを脱退した。バンドは後任に若手のJohn Slomanを起用し活動を続けた。

 77年にはTich GwilymらとHiding Placeを結成。同年末にはBBCのPeel Sessionで演奏を披露するも短命に。79年にはPete Hurleyを誘い前年に解散したLone Starの再編を画策するがうまくいかなかった。

 1980年には再びGwilymらとTom The Lordというグループを結成。CBSが興味をみせたものの、軌道に乗せる前に空中分解している。同年秋にはGary Mooreのライブ・アルバム録音のために結成されたGary Moore Bandに参加。マーキーで録音が行われるが、すぐにはリリースされず、3年後にようやく日の目をみている。在籍は短期に終わっている。その後は自身のグループを率いて活動した。


【参加アルバム】
・Lone Star
Lone Star (Epic EPC81545) 1976/8
BBC Radio 1 Live In Concert (windsong WINCD059) 1994/5

・Gary Moore
Live At The Marquee (Jet LP245) 1983/9


【参加グループ】
Iona (1970s.early?-1975.early)
Lone Star (1975.1-1977.1)
Hiding Place (1977-1978)
Tom The Lord (1980)
Gary Moore Band (1980.11)
Kenny Driscoll Band