John Wilson

john wilson  drums
 1947年12月3日生まれ。北アイルランドの首府ベルファスト出身。ThemやTasteStudなどの名グループで活躍したパワー・ドラマー。
 
 いくつかのショー・バンドでの活動を経て1965年9月にVan Morrison率いる人気絶頂期のThemに若くして加入。セカンド・アルバムの録音に参加する。就労ビザの年齢制限などにより海外ツアーへの同行が難しく脱退を余儀なくされ、この後北アイルランドでMisfits(シングル1枚をリリースしたアバディーンのグループとは別バンド)やDerrick & The Soundsなどで活動。

 同グループで一緒になったCharlie McCrackenと1968年初頭に脱退し、The Cheeseを結成。本格的なロンドン進出を果たす。間もなくPolydorとのメジャー契約に際してプロデューサーRobert Stigwoodからリズム・セクションの交代を要求されていたTasteにMcCrackenとともに加入。マーキーなどのクラブを拠点に演奏活動を活発化させる。

 翌1969年にはデビュー・アルバム「Taste」をリリース。当時屈指のライブ・アクトとして活躍、将来を嘱望される存在となるが、マネージメント・トラブルなどに巻き込まれる形でリーダーRory Gallagherとの間に確執が生まれ、1970年秋に解散を余儀なくされる。

 この後もMcCrackenとのリズム・コンビを継続させ、元Blossom ToesJim Creganを加え再びてトリオ編成のStudを結成。ドイツ・オンリーの2枚を含め計3枚のアルバムをリリースするが、商業的な成功を収められずに1972年にはWilsonを除くメンバーが脱退。残ったWilsoはバンドの存続を決め、元East Of EdenAndy Sneddonらを加えるも、活動を軌道に乗せられず、まもなく解散した。

 その後はアイルランドに戻り、Brush ShielsらとSkid Rowなどで活動。1970年代後半には再編Themを計画するが、アルバム「Shut Your Mouth」の制作前に離脱。1990年代にはThe Belfast Blues Bandやその変形版で再編Themとしても活動。2000年代はTasteを再編してギグを行った。

【参加アルバム】
<group>
・Them
Them Again (Decca LK4751) 1966/1

・Taste
Taste (Polydor 583 042) 1969/4
On The Boards (Polydor 583 083) 1970/1
Live Taste (Polydor 2310 082) 1971/2
Live At The Isle Of Wight (Polydor 2383 120) 1972/8

・Stud
Stud (Deram SMLR1084) 1971/6
September (BASF 20 29054) 1972 ※Germany
Goodbye Live At Command (BASF 20 29117) 1973 ※Germany

<session>
Don’t Try To Cushion The Blow/Siobhán Pettit (private press SPCD1) 1999 ※EP

【参加グループ】
Them (1965.9-12)
The Misfits (1966)
Derrick & The Sounds (1967-1968.1)
The Cheese (1968.1-5)
Taste (1968.5-1970.10)
Stud (1970.11-1972)
Brush (1972-1973)
Skid Row (1973-1974)
The Belfast Blues Band (1990s)
John Wilson’s Taste (2000-)