Geoff Nicholson

Geoff Nicholson guitars/vocals
 1948年6月27日生まれ。ブリストル出身。ジャズ・ロック・バンドEast Of Edenのオリジナル・ギタリスト/シンガー。

 1960年代半ばはブリストルのローカル・バンドThe Kingbeesを経て、その後進ソウル・バンドThe Societyでサックス奏者のRon Cainesらと演奏。同グループはヴァイオリン奏者のDave Arbusを加えて1967年にThe Picture Of Dorian Greyに発展。さらに翌年夏にはAtlanticとの契約を得てシングルをリリース。これを契機にバンド名をEast Of Edenに改めた。
 
 同シングルは不発に終わるも、独特なジャズ・ロック・サウンドが評判となり、すぐにDeramから再デビュー。1969年2月、アルバム「Mercator Projected」をリリース。1年後にはセカンド・アルバム「Snafu」を発表し、リード・シンガー/ギタリストとしてバンドをけん引した。

 前年秋からギグでトラッド・ダンス・チューンを取り上げたところ、これが受け、その勢いで1970年5月にシングル「Jig A Jig」としてリリース。この方針に反発して同月バンドを離脱した。翌月にはジャズ志向の強かったCainesもバンドを離れており、ジャズ・ロック・バンドながらもトラッドを取り上げたことがグループの分裂を招く結果となった。皮肉にも本シングルは翌年になって予想外のヒットとなり、シングル・チャートの7位まで上昇するバンド最高のセールスを記録した。

 バンドを離れた1970年には、Manfred Mann Chapter Threeのサックス奏者Bernie Livingや前年East Of Edenに在籍していたドラマーBryan Appleyard、後にStarsなどで活動するシンガーSimon Laitらとジャズ・ロック・バンドBubastisを結成。精力的なギグを敢行するも音源を残すことなく1971年に解散した。

 その後はポスターのデザイン制作などを手掛ける仕事に就き、時折西ロンドンのブルース・バンドなどで演奏するなどプロ・ミュージシャンを離れたが、1990年代に入ってCaines、Arbusと初期中心人物3人でEast Of Edenを再結成し、アルバム制作を行った。

【参加アルバム】
<group>
・East Of Eden
Mercator Projected (Deram SML1038) 1969/2
Snafu (Deram SML1050) 1970/2

Kalipse (HTD HTDCD80) 1997
Armadillo (Talking Elephant TECD015) 2000
Graffito (Eclectic Discs ) 2005


【参加グループ】
The Kingbees (1964-1966)
The Society (1966-1967)
The Picture Of Dorian Grey (1967.10-1968.7)
East Of Eden (1968.7-1970.5/1997- )
Bubastis (1970-1971)