Mike Lease

Mike Lease keyborads/guitars
 南ウェールズ出身。ロンドンのビート・バンドThe Zephrysやサイケデリック・ロックのFreedomなどに在籍したオルガン奏者。

 1965年、Shel Talmyがプロデュースを手掛けていたロンドンのビート・グループThe Zephrysに加入。翌1966年の解散後、Pyeからソロ名義のシングルをリリース。その後セッション・マンに転じ、The MoveやProcol Harumなどを手掛けたDenny Cordellらとの仕事をこなす。Cordellがプロデュースしたヴォーカル・ハーモニー・グループThe Pyramid(シンガーIan Matthewsが在籍)のシングルではアレンジを担当している。

 1967年にはライブラリー音源をリリースしていたレーベルStudio Gのセッションに参加し、ギタリストのColin Pincottらとプロモ用EPなどを制作。同音源は2000年代半ばになって限定リイシューされたが、「サイケ・ファンク」とも形容されるLeaseの弾くハモンド・オルガンが印象的な隠れた良作で、オリジナル盤は激レアで知られている。
 
 その後、シンガーソングライターのBeverley Kutner(後のBeverley Martyn)のソロ・アルバム用のレコーディング(結局この時はお蔵入りに。彼女のプロデューサーはDenny Cordell)を経て、Procol Harumのオリジナル・メンバーだったBobby Harrisonが結成したサイケデリック・バンドのFreedomに参加。

 すぐにイタリア映画のサントラ製作に取りかかり、同作は1969年になってイタリアのみで「Nero Su Bianco」としてリリースされた。新加入にもかかわらずバンドの音楽的イニシアティブを取る活躍をみせ、全編にわたって彼のオルガンが活躍する出来となったが本国ではリリースされなかった。さらに68年半ばにリリースされたデビュー・シングルも成功を収められず、同年末に離脱した。

 その後シンガーソングライターLabi Siffreのデモ録音などの仕事を経て、南ウェールズに帰郷。この頃には本格的にギターもマスターし、ジャズ・ロック・バンドやアイリッシュ・トラッド・グループなどのバンドで演奏するほか、プロデューサー、コンポーザーとして幅広い音楽活動を継続した。


【参加アルバム】
<gourp>
・Freedom
Nero Su Bianco (Atlantic RiFi08028) 1969 ※Italy/英名「Black On White」

<solo single>
The Many Faces Of Love/Morning (Pye 7N17174) 1966/9 ※7″
Summer Of Last Years/The Pyramid (Deram DM111) 1967/1 ※7”


【参加グループ】
The Zephyrs (1965-1966)
Studio G’s Beat Group (1967)
Freedom (1968.1-1969.early)
Murphy’s Law