Norman Haines

Haines,Norman keyboards/vocals
 バーミンガム出身のプログレッシヴ・ロック・バンドLocomotiveやレアで知られるアルバム「Den Of Iniquity」を残したThe Norman Haines Bandの中心人物。

 1963年、バーミンガムで最初のグループThe Van Delsを結成。その後The Brum Beats(Deccaからシングルをリリースした同じバーミンガムのThe Brumbeatsとは別グループ)に改名。この頃はレコード店で働きながら演奏活動をおこなっており、様々なジャンルの音楽に親しむ中で、優れたソングライティング能力と音楽的素養を身に付ける。

 1967年初頭、後に敏腕マネージャーとして活躍するトランペット奏者Jim SimpsonのグループLocomotiveに加入。同年半ばにSimpsonがマネージメント業に本格的に転身するに当たってグループを離脱したこともあり、その後はグループの中心人物として活躍した。

リード・ヴォーカル、キーボード、メイン・ソングライターとしてバンドをけん引。当時としては珍しかったスカを取り上げたセカンド・シングル「Rudi’s In Love」はチャートで25位のヒットを記録。唯一のアルバム「We Are Everything You See」はサイケデリック/プログレッシヴ・ロックの名作として後年高い評価を得る。

 しかし、よりプログレッシヴな方向性を目指すHainesと他メンバーとの間に音楽性の違い生じ、アルバム録音後にグループを離脱。1970年には自身の新グループThe Sacrificeを結成する。レーベル側の要請でグループ名をThe Norman Haines Bandに改名して、同年ラテン・ロックに挑んだファースト・シングル「Daffodil」を発表。

 しかし、完成したアルバム・ジャケットの出来などにメンバーが反対。リリースが約1年も遅れるなどトラブルとなり、1971年夏にようやく「Den Of Iniquity 」として発表されるがセールス的には不発に終わり、グループは解散を余儀なくされている。翌1972年にはソロ名義でシングルを発表したが、その後音楽業界から離れた。


【参加アルバム】
<group>
・Locomotive
We Are Everything You See (Parlophone PCS7093) 1970/2

・The Norman Haines Band
Den Of Iniquity (Parlophone PCS7130) 1971/8

<solo single>
Give It To You Girl/Elaine (Parlophone R5960) 1972/7

<session>
Rainmaker/Michael Chapman (Harvest SHVL755) 1969


【参加グループ】
The Van Dels (1963- )
The Brum Beats (1960’s mid)
Locomotive (1967.1-1969.late)
The Sacrifice/The Norman Haines Band (1970-1971)
Avalanche (1971)