Nick Graham

Nick Graham bass/guitar/vocals/flute/keyboards
 プログレッシヴHRバンドとしてデビューしたAtomic Roosterのオリジナル・メンバーとして知られる。リード・ヴォーカルから弦楽器、鍵盤楽器、フルートまでを巧に操るマルチ奏者。

 1969年半ば、The Crazy World Of Arthur Brownを脱退したVincent CraneCarl PalmerとAtomic Roosterを結成。B&Cからプログレッシヴ・ハードの名盤として名高いセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表する。しかし、音楽性の違いからリリース後まもなく離脱し、Skin Alleyに加わる。録音途中に脱退したベーシストThomas Crimbleの後任としてセカンド・アルバムから参加し、1974年の解散までに計3枚のアルバムをリリース、マルチな才能を発揮して中心メンバーとして活躍した。

 1970年代後半は元GinhouseGeoff SharkeyらとのAlibiで活動。Islandからリリースが予定されていたアルバムがお蔵入りとなるなどの不運に見舞われたが、1980年にモダン・ポップ感覚を持った唯一のアルバムをリリースしている。

 80年代前半は大学で音楽を学び直すなどして、85年にキーボード奏者としてThe Explorersのツアーに参加して本格復帰。 その後は米国に活動拠点を移してソングライター、プロデューサーとしても活動した。コンポーザーとしては88年に米国のグループCheap Trickがビルボードのトップを記録したシングル「The Flame」を手掛けて成功を収めている。

 90年代はJess Roden & The Humansの一員としても活動。同バンドの2枚のアルバムではプロデュースも兼任した。Tucky Buzzard、The Endで活動したキーボード奏者とは同名異人。


【参加アルバム】
<group>
・Atomic Rooster
Atomic Rooster (B&C CAS1010) 1970/2

・Skin Alley
To Pagham And Beyond (CBS 64140) 1970
Two Quid Deal (Transatlantic TRA260) 1972
Skintight (Transatlantic TRA273) 1973

Glastonbury Fayre – The Electric Score/V.A.(Revelation REV1-3) 1972/4 ※ライブ1曲

・Alibi
Friends (Magnet MAGL5043) 1980

<session>
The Long Hello Vol.3 (Butt NOTT005) 1982 ※David Jackson
Tonewall Stands/David Jackson (Voiceprint VP104CD) 1992

【参加グループ】
Atomic Rooster (1969.6-1970.3)
Skin Alley (1970.8-1974)
Alibi (1977-1980)
The Explorers (1985) ※ツアーメンバー。キーボードで参加。
Jess Roden & The Humans (1992-1995) with Gary Grainger
Reduced Shakespeare Company (1998-2001)
Jim Capaldi Band (2003)