Ray Bennett

bennett,Ray bass/guitars/vocals/keyboards
 Yes人脈での活動で知られるベーシスト。Peter BanksColin Carterらとプログレッシヴ・ロック・グループFlashでの活動が知られるほか、南ウェールズ出身のサイケ・ポップ・グループEyes Of Blueにも在籍。ギター、ヴォーカル、鍵盤楽器などを操るマルチミュージシャン。

 15歳の時、ケント州セブノークス出身のソウル・バンドThe Breedに参加。同グループでは若き日のBill Brufordとリズムセクションを組む。1968年には短期間ながらGunで活動。同年にはYes結成直前のシンガーJon Andersonが1度限りGunのギグに参加したことが知られている。翌1969年にはEyes Of Blueに加わりセカンド・アルバムの録音に参加。同作のみでグループを離れた(他メンバーはBig Sleepに改名し活動継続)。

 1971年夏、Flashの結成に参画。1973年の解散まで在籍しリリースした3枚の全アルバムに参加した。同グループではマルチ奏者としてベース以外にアコースティック・ギターやシンセサイザー、リード・ヴォーカルも披露。ソングライティングの面でも多くの楽曲を提供するなど大きく貢献した。Banksが1972年に発表したソロ・アルバムの録音にも参加している。

 1973年11月、Banksとの関係悪化からFlashは解散。しかし、マネージメント側からの提案でCarter、Mike Houghとともに活動継続を決め、新メンバーを補充してBlazeを名乗るが、契約を得られずに短期で解散している。

 70年代半ばには再びBanksと合流、Andy McCullochと新グループを計画するも頓挫している。その後は米国でセッションワークなど音楽活動を継続させた。2001年になって突如、Flash時代の未発表シングル曲や後進のBlaze、BanksとのプレEmpireでのデモ録音などを含んだ自身の集大成的アーカイブ・アルバム「Angels And Ghosts」 をリリースしオールド・ファンを驚かせた。2002年には新作アルバムもリリースしている。

 その後、CarterとともにFlashを再編。Banksが他界した2013年にはアルバム「Featuring Ray Bennett & Colin Carter」をリリースし米国を拠点にライブ活動した。

【参加アルバム】
<group>
・Eyes Of Blue
In Fields Of Ardath (Mercury SMCL20164) 1969/11

・Flash
Flash (Sovereign SVNA7251) 1972
In The Can (Sovereign SVNA7255) 1972
Out Of Our Hands (Sovereign SVNA7260) 1973
Featuring Ray Bennett & Colin Carter (Purple Pyramid CLP0339) 2013/5

Psycosync (Blueprint BP242CD) 1997 ※72/73年のライブ
In Public (AdequatEsounds A501) 2013 ※73年1月のライブ

<solo albums>
Angels And Ghosts (Voiceprint VP237) 2001 ※Flash時代を含む未発表音源集
Whatever Falls (Voiceprint VP238) 2002

<session>
Buzzy/Buzz Linhart (Philips PHS600 291) 1969 ※US
Peter Banks/Peter Banks (Sovereign SVNA7256) 1973

【参加グループ】
The Breed Blues Band (1966-1967)
Gun (1968)
Eyes Of Blue
(1969.early-1970)
Flash (1971.8-1973.11)
Blaze (1974)
Empire (1975-1976)