Kimla Taz

kimla Taz 活動期間1967-1970/1972.12-1974.5/ 1976 /2001
 カーディフでは伝説的ギタリストとして有名なTich Gwilymを中心とするヘヴィ・ブルース・ロック・バンド。UFOに加入するギタリストPaul Chapmanが在籍していたことでも知られる。

 1967年、すでに地元では知られる存在だったDave Edmundsが新たに結成したLove Sculptureに触発されてGwilymが元バンド仲間のオルガン奏者Terry Lewisと新たにJohn Morgan、Steve Keeleyのリズム・セクションを加えて結成。

 翌1968年には早くもDeccaが興味を示し、ロンドンでシングル曲を録音するが、この時は残念ながらリリースは見送られている。このほかにも大手レコード会社からレコーディング契約のオファーが持ち込まれたほか、Jethro TullFleetwood Macをメインアクトとしたギグにも出演するなど期待されていた様だが、公式な音源を残せずに1970年解散した。

 Gwilymはこの後、Sad SamやSpikeなどで活動するが、Sad Samで一緒にやっていたヴォーカルのLyn Phillipsや同バンドを経てGary Mooreの後任としてSkid Rowでの演奏経験を持つギタリストのPaul “Tonka” Chapmanらと1972年Kimla Tazを再編。ChapmanがUFOにスカウトされる1974年頃まで活動した。ベースのPete Hurleyは後にChapmanと再合流してLone Starで活動、ドラマーのRobert “Dodo” WildingRacing Cars結成に参加している。

 Gwilymは再びオリジナル・ベーシストのMorganとTaz解散後に組んだグループRain(Chapmanも在籍)などで一緒にやっていたドラマーのColin Robertsのトリオ編成でSpikeを再編。同グループは後にTiger Bayと名を変え、1976年ごろは再びKimla Tazとして活動した。後にGwilymとMorganはGeraint Jarmanのバックなどで活動。Robertsは80年代The Quiffsなどに在籍。

 2001年には、1968年に未リリースに終わったシングル用の2曲と76年のライブ音源を合わせた発掘音源が日本のみで世界初CDリリースの快挙。これを記念して再結成されている。


<album>
Kimla Taz (Birdman BMRD21002) 2001 ※未発表音源。68年の2曲、76年のライブ4曲


【メンバー変遷】
#1 (1967-1969)
Tich Gwilym:g/vo
John Morgan:b/vo
Terry Lewis:org
Steve Keeley:ds/vo

#2 (1969-1970)
Tich Gwilym:g/vo
John Morgan:b/vo
Terry Lewis:org
Franco Casharo:ds

#3 (1972.12-1974.5)
Tich Gwilym:g/vo
Paul “Tonka” Chapman:g/vo
Pete Hurley:b
Robert “Dodo” Wilding:ds 
Lyn Phillips:vo/harp

#4 (1976)
Tich Gwilym:g/vo
John Morgan:b/vo
Colin Roberts:ds

#5 (2001)
Tich Gwilym:g/vo
John Morgan:b/vo
Lyn Phillips:vo
Robert Wilding:ds