George Bean & The Runners

The Runners1 活動期間1966-1968
 南ロンドンを拠点に活動していたシンガーGeorge Beanが1966年に結成した自身のバッキング・グループ。Beanは1963年のデビューからDeccaで4枚のソロ名義シングルを残すも大きな成果を収められず、1966年に同グループを結成。Beanは同年、Bean & Loopy’s Lot名義でParlophoneに移ってシングル1枚を残しているが、両サイドともにBeanとギタリストのTony Catchpoleによる共作曲となっており、このシングルもThe Runnersで制作した可能性がある。

 1967年には元Manfred Mannのリード・ヴォーカリストPaul Jones主演の映画「Privilege」(邦題・傷だらけのアイドル)にグループで出演しイングランド愛国歌「Jerusalem」など2曲を披露した。同サウンド・トラック盤ではGeorge Bean GroupやGeorge Bean & The Runner Beansなど異なる複数のバンド名明記がみられる。
 
 同グループは単独名でのギグのほか、自身のバンドThe Luvversが解散した女性シンガーのLuluやシンガーソングライターCat Stevensのバッキングとしても活動した。メンバーには、オリジナル・ギタリストでThe Alan Bownで活躍するTony Catchpole、元The Paramountsで本グループを経てProcol Harumに加入するB.J. Wilson、その後任として加入し後にJuicy LucyStrawbsで活動するRod CoombesManfred Mann’s Earth BandなどのPat Kingら名手多数が在籍。(CoombesとKingはThe Luvversに在籍とする資料がネットを中心にみられるが、同グループがLuluのバックを務めたこととの混同でしょうか?)

 Bean、Coombes、Kingを含むラスト・ラインナップを中心に1968年にはブラス隊を加えてグループはTrifleに発展。ブラス、ジャズ・ロックに音楽性を方針転換させた。


<albums>
Paul Jones/George Bean Group名義
Privilege/Original Soundtrack (His Master’s Voice CSD3623) 1967/9 ※2曲

<singles>
Haywire/A Sitch In Time (Parlophone R5458) 1966/6 ※Bean & Loopy’s Lot名義
The Candy Shop Is Closed/Smile From Sequin (CBS 2801) 1967/6 ※G. Bean名義
Bring Back Lovin’/Floatin’ (CBS 3374) 1968/3 ※G. Bean名義

【メンバー変遷】
#1(1966-1966.11)
George Bean:vo
Tony Catchpole:g → The Alan Bown
Alan Morris:g
Tony Wood:b
Colin Tillotson:ds

※others members
B.J. Wilson:ds
Pat King:b
Rod Coombes:ds