Ayers & Archibald/Kevin Ayers & Decadence

Ayers & Archibald 活動期間1972.3-12
 The Whole Worldの解散を受けてKevin AyersがArchibaldことベース奏者のArchie Leggetと1972年に組んだユニット。
 
 LeggetはArchibaldの名前でソロ・シングルもリリースしている人物で、同期には元Spooky ToothGary WrightのバックバンドWonderwheelにも在籍。Ayersは3rdソロ・アルバム「Whatevershebringswesing」を前年秋に発表している。

 活動期間中には「Banana Follies」と題したステージを展開、1998年になってThe Whole World時代の仲間David BedfordやLol Coxhillらを加えた編成によるこの時期のBBCライブが同名アルバムとしてリリースされている。The Whole World名義となっているが、96年リリースの「BBC Radio 1 Live In Concert」も同時期の音源。

 AyersはArchibaldとともに72年9~10月にかけて4枚目のソロアルバムで傑作の呼び声の高い「Bananamour」をレコーディング。11月からは本作に参加したKhanのSteve HillageやドラマーのEddie Sparrowを加えてKevin Ayers & Decadenceの名前でフランス・ツアーを行った。

 Leggetは翌年、元QuiverのCal Batchelorらと新バンド747を結成。春にはAyersも合流してともに活動した。Sparrowは1974年にAyers、Leggetと再合流してThe Soporificsに参加。Hillageはフランス滞在時にAyersを通して知り合ったGongに加入した。
 

<album>
・Kevin Ayers
Bananamour (Harvest SHVL807) 1973/5
Singing The Bruise (Band Of Joy BOJCD019) 1996 ※72年BBC/5曲
BBC Radio 1 Live In Concert (Windsong WINCD018) 1992 ※The Whole World名義

・Ayers & Archibald
Banana Follies (Hux HUX007) 1998


【メンバー変遷】
Kevin Ayers & Archibald (1972.3-10)
Kevin Ayers:vo/g
Archie Legget:b/vo
※Mike Oldfield:g
※David Bedford:key
※Lol Coxhill:sax

Kevin Ayers & Decadence (1972.11-12)
Kevin Ayers:vo/g
Archie Legget:b/vo
Steve Hillage:g
Eddie Sparrow:ds