Ken Whaley

Whaley,Ken bass/vocals
 1946.11.5-2013.5.8 
 ウィーン出身。Help YourselfMan、Tyla Gangなど主に英パブ・ロック・シーンで活動したベーシスト。

 父親が新聞社のカメラマンで、赴任先だったウィーンで出逢ったオーストリア人の母との間に生まれる。東ロンドンで育ち、17歳の時にギターからベースにスイッチ。Growthというグループを経て1970年2月、友人でSam Apple PieのクルーだったPaul Burtonを通してMalcolm Morleyと出会い、Help Yourselfの結成に参加、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースする。

 本作の発表と前後してグループを離れ、72年2月にHelp YourselfのローディーだったSean Tylaらとパブ・ロック・バンドDucks Deluexを結成する。同年末にはグループを離れ、Help Yourselfに復帰、ラスト・アルバムとなった「The Return Of Ken Whaley」と同アルバムの付録アルバム「Happy Days」の録音に参加した。

 73年秋には親交の深かったManにMorleyとともに参加し、United Artists時代の後期アルバム「Rhinos, Winos & Lunatics」「Slow Motion」の2枚に参加している。75年春、米国ツアー中に脱退した。

 78年には再びSean TylaのグループTyla Gangに加入。80年代後半にはHelp Yourself時代の仲間Richard Treeceと再会し西ロンドンを中心にジャム・バンドThe Archersを結成。90年代半ばにThe Green Rayに改名してその後も息の長い活動を続けた。同グループでは弟のSimonがドラマーを務めている。

 95年からは米国モンタナを拠点に活動するサイケ・バンドDonovan’s BrainにもTreeceとともに客演を続けた。2000年代に入ってMorley、TreeceらとHelp Yourselfを再結成し、73年の解散間際に録音した未発表曲に新録音を加えたアルバム「5」をリリースした。肺がんを発症し2013年5月8日、66歳で他界。

【参加アルバム】
<group>
・Help Yourself
Help Yourself (Liberty LBS83484) 1971/4
The Return Of Ken Whaley (United artists UAS29487) 1973/6
Happy Days (United Artists FREE1) 1973/6 ※「The Return Of Ken Whaley」との2枚組(限定5000枚)としてリリース
5 (Hux HUX054) 2004 ※73年の未発表音源と02/03年の新録音

・Man
Rhinos, Winos & Lunatics (United Artists UAG29631) 1974/5
Slow Motion (United Artists UAG29675) 1974/10

・Tyla Gang
Moonproof (Beserkley BSERK16) 1978/11

・The Green Ray
Sighs, Whales & Trees (Shagrat ENT006 12) 1995
The Green Ray (Father Yod/Soft Cloud SC001) 1996
Fragile World (Senza Tempo ) 2004/12
Back From The Edge (Greenray GRAY11) 2006

<session>
Ernie Graham/Ernie Graham (Liberty LBS83485) 1971
Unusual/Roger Ruskin Spear (United Artists UAS29508) 1973
Kamikaze/Deke Leonard (United Artists UAG29544) 1974

【参加グループ】
Growth
Help Yourself (1970.2-1971.4/1973.1-8)
Ducks Deluxe (1972.2-12)
Deke Leonard’s Iceberg (1973)
Man (1973.autumn-1975.3)
Tyla Gang (1978.5-1980)
The Archers (1988-1994)
The Green Ray (1994- )
Help Yourself (2002-2003)