Gary Thain

Thain,Gary bass/vocals  
 1948年5月15日生まれ。ニュージーランド出身。ジャズ/ブルース・ロック・バンドのKeef Hartley Bandや全盛期のUriah Heepで活動したベーシスト。

 13歳の頃からバンド活動を始め、兄ArthurとThe Strangersというグループで演奏。同グループは1965年にニュージーランドで3枚のシングルをリリースしている。The Strangers解散後の1966年にオーストラリアへ渡り、The Secretsというグループに加入、同グループでシングル1枚を発表するなど、若い頃から音楽ビジネスの世界で活躍する。

 その後、Me & The Othersというグループを組み英国、ドイツなどをツアー。67~68年はNew Nadirというグループを結成しヨーロッパで活動、特にスイスでは人気バンドとなった。同グループではアルバムの録音も行われたが、リリースには至らなかった。

 イギリスに渡っていた1968年、Keef Hartleyが組んだ自身のリーダー・バンドKeef Hartley Bandの結成に参加。Miller Andersonとともにバンドの中核として活躍し、全6枚のアルバムの録音に参加した。1969年には同グループでウッドストックにも出演。1972年2月にはMark Clarkeの後任としてUriah Heepに加入。1970年代の全盛期を支え、傑作「Demons & Wizard」から5枚のアルバムに参加した。

 しかし、1974年にリリースした「Wonderworld」のアメリカ・ツアー中の9月、ダラスでのコンサートで感電事故に遭遇、離脱を余儀なくされる。次作のための録音にも参加していたが、回復の遅れから1975年1月に解雇される。Thainが参加したトラックは使われず、すべて後任のJohn Wettonのテイクに差し替えられた。1975年12月8日にドラッグのオーバードーズにより28歳の若さで他界。


【参加アルバム】
<group>
・Keef Hartley Band
Halfbreed (Deram SML1037) 1969/3
The Battle Of North West Six (Deram SML1054) 1969/10
The Time Is Near (Deram SML1071) 1970/8
Overdog (Deram SDL2) 1971/4
Little Big Band (Deram SDL4) 1971/10
Seventy Second Brave (Deram SDL9) 1972

・Uriah Heep
Demons And Wizards (Bronze ILPS9193) 1972/5
The Magician’s Birthday (Bronze ILPS9213) 1972/11
Uriah Heep Live (Bronze ILSD1) 1973/6
Sweet Freedom (Bronze ILPS9245) 1973/9
Wonderland (Bronze ILPS9280) 1974/6

<session>
Scoobydoobydoo/Champion Jack Dupree (Blue Horizon 7-63214) 1969
Friends And Angels/Martha Velez (London SHK8395) 1969
Bright City/Miller Anderson (Deram SDL3) 1971/9
The Pete York Percussion Band/Pete York (Decca TXS109) 1972
Proud Words On A Dusty Shelf/Ken Hensley (Bronze ILPS9223) 1973/5


【参加グループ】
The Strangers (1965-1966)
The Secrets (1966)
Me & The Others (1966-1967)
New Nadir (1967-1968)
Keef Hartley Band (1968-1972)
Miller Anderson Band (1971)
Uriah Heep (1972.2-1975.1)