Martin Pugh

Martin Pugh guitars
 プログレッシヴ・ブルース・ロック・バンドSteamhammerの中心人物。Keith RelfとのArmageddonでも活動した名ブルース・ギタリスト。

 1960年代半ばにはThe Package Dealのメンバーとしてデヴォンやコーンウォールを中心に活動。その後ロンドンに進出し、1967年にはモッズ・バンドのCarl Douglas & The Big Stampedeに加入する。

 1968年春、ブルース・ロック・バンドのSteamhammerに加入。まもなくCBSとの契約を得て翌年セルフタイトルのデビュー・アルバムをリリース。その後、頻繁なメンバー・チェンジを経つつも同グループの中心メンバーとして活躍し、ヘヴィ・ロックにしてトルーキンの「指輪物語」をモチーフとしたプログレッシヴな内容を誇る佳作サード・アルバム「Mountains」など計4枚のアルバムを発表した。とりわけ西ドイツで高い人気を獲得する。

 1973年半ばまでベースのLouis CennamoとともにSteamhammerを率いて活動を継続したが、同年夏には以前SteamhammerのメンバーだったMartin Quittentonを呼び戻し、新たにAxisという名前で活動。アルバムの録音も行われたが、結局リリースには至らず解散した。

 1974年2月、Steamhammerの4枚目のアルバム「Speech」でプロデュースなどの面で協力していた元RenaissanceのKeith Relfと再会。まもなくCennamoとともに渡米し、ドラマーに元Captain BeyondのBobby Caldwellを加えてArmageddonを結成。米A&Mと契約し、Steamhammer時代に通じるヘヴィ・ロック・アルバム「Armageddon」をリリースした。しかし、セールスが振るわず短命に終わり、まもなく音楽を廃業、そのまま米国カリフォルニアに定住した。

 セッション参加作としては、Steamhammerで一緒になったドラマーのMicky Wallerとともにレコーディングに参加したRod Stewartのソロ・デビュー作「An Old Raincoat Won’t Ever Let You Down」が著名。

 長く第一線から離れていたが、2000年代に入って7th Orderのメンバーとして演奏活動を再開、EPをリリースしている。


【参加アルバム】
<group>
・Steamhammer
Steamhammer (CBS 63611) 1968/3
Steamhammer MK II (CBS 63694) 1969/11
Mountains (B&C CAS1024) 1970/11
Speech (Brain 1009) 1972/2 ※Germany

・Armageddon
Armageddon (A&M AMLH64513) 1975/5

・7th Order
The Lake Of Memory (Big Island Sounds BIS1001) 2007 ※US/EP
Road to Yerevan EP

<session>
An Old Raincoat Won’t Ever Let You Down/Rod Stewart (Vertigo VO4) 1970/2


【参加グループ】
The Package Deal
Carl Douglas & The Big Stampede (1967.9-1968)
Steamhammer (1968.spring-1973.summer)
Axis (1973.summer-late)
Armageddon (1974-1975.late)
7th Order