guitars/vocals
1948年12月13日生まれ。ロンドンのチズウィック出身。サイケ・ポップのThe AttackやKeith EmersonとのThe Niceなど様々な名グループでの活動が知られるギタリスト。
ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで作曲などを学ぶ一方でブルース・ロック・バンドを組んで活動。1966年末、The Soul Systemを率いていたヴォーカリストRichard Shirmanが新たに結成したThe Attackに参加。翌年初頭にシングル「Try It」でデビュー。後年になってサイケ・ポップの名グループとして再評価されるが、セカンド・シングル「Hi-Ho Silver Lining」はJeff Beckと競合曲となるなど不運に見舞われ、ヒットにはつながらなかった。
この頃に演奏を聴いたJohn MayallがPeter Greenの後任にBluesbreakersへの参加を打診するも、この誘いを断った逸話が有名。1967年春にThe Attackを離れ、Keith Emerson、Lee JacksonらとP.P. Arnoldのバックバンドとして結成されたThe Niceに参加。本国ツアーの後にImmediateと契約を果たし、バンド単体での活動をスタートさせる。
1968年、バンド・メンバーの名前をもじった同名曲をタイトルにしたファースト・アルバム「The Thoughts Of Emerlist Davjack」をリリース。セカンド・シングル「America」がセールス的な成功をおさめるも同年離脱。その後はGiantやThe Misunderstood、Opal Butterflyなどのアンダーグランド・グループを渡り歩いた。
1971~1972年にはPhil Manzaneraの前任として初期Roxy Musicで活動。Roxy MusicのフロントマンBryan Ferryの70年代中期のソロ・アルバム2作にもセッション参加している。1974年にはJohn’s Childrenのメンバーとグラム・ロック・バンドJetを結成。CBSで唯一のアルバムを制作したが、リリース後に離脱した。
その後はセッションやプロデュース業、TV音楽の制作などを軸足を移すが、ソロ活動も断続的に行い、1982年にはソロ・シングル、1997年に初のソロ・アルバム「Flight of the Eagle」をリリースした。2015年には18年ぶりのセカンド・アルバム「Second Thoughts」を発表。
【参加アルバム】
<group>
・The Nice
The Thoughts Of Emerlist Davjack (Immediate IMSP016) 1968/3
・Jet
Jet (CBS80699)1975/5
More Light Than Shade (Radiant Future RFVP003CD) 2003 ※75/76年未発表デモ
<solo albums>
Flight of the Eagle (Jet JETCD1013) 1997
Second Thoughts (Made In Soho MISS102) 2015/3
<solo single>
Fallout Love (UndergroundMusic UMA004) 1982/6
<session>
Another Time, Another Place/Bryan Ferry (Island ILPS9284) 1974/7
Let’s Stick Together/Bryan Ferry (Island ILPS9367) 1976/9
Live At Deeply Vale Free Festival 1978/NikTurner Of Hawkwind (Ozit-Morpheus OZITCD0053) 2009/1
【参加グループ】
Little Boy Blues
The Attack (1966.late-1967.5)
The Nice (1967.5-1968.9)
Giant (1968?)
The Misunderstood (1969.3-6)
Opal Butterfly (1969)
Roxy Music (1971.10-1972.2)
Jet (1974.6-1975.7)