Clive Maldoon

maldoon vocals/guitars
 Steve HoweとのBodastDave Curtissとのデュオ・グループCurtiss Maldoonなどで活動したシンガー/ギタリスト。本名はClive Skinnerで、Maldoonはニックネーム。

 1969年、後にYesでブレイクを果たすギタリストSteve Howeが率いるプログレッシヴ・グループBodastに加入。Deep Purpleを手掛けるTony EdwardsとJohn Colettaのマネージメントを受けデビュー・アルバムのレコーディングを行うが、所属レーベル米Tetragrammatonの倒産によりリリースが見送られる不運に見舞われる。
 
 グループ解散後にはBodastで一緒になったシンガー/ギタリストのDave Curtissとのデュオ・グループCurtiss Maldoonを結成。1971年にはEdwardsらが新設したPurpleレーベル契約第1号アーティストとなり、同年アルバム「Curtiss Maldoon」でデビュー。

 1973年リリースのセカンド・アルバム「Maldoon」は、後にGillanのメンバーとなるベースのJohn McCoy、ドラマーLiam Genockyを加えたバンド編成で制作。しかし、Curtissがグループとしての活動に意欲をなくし、アルバム・タイトルから自身の名前を取るように求めたことからソロ作品のような体裁でリリースされ、その後のプロモートもソロとして行われた。

 グループ解散後もシンガーソングライターとして活動を続け、本名のClive Skinner名義でも活動した。しかし、1978年に合併症により若くして他界。死後の1981年にはBodastの未発表音源がリリースされている。
 
 Curtissとの共作曲でCurtiss Maldoonのデビュー・アルバム収録の「Sepheryn」は、発表から25年後の1998年になってMadonnaが「Ray of Light」と改題しアップテンポのダンスチューンに改作してカバー。アルバムタイトル曲にもなり、世界的な大ヒットを記録するなど彼女の代表曲となった。これが話題となり、2001年には2枚のアルバムとシングルをコンパイルした編集アルバムがCD化されている。


【参加アルバム】
・Bodast
The Bodast Tapes (Cherry Red BRED12) 1981 ※未発表音源
Spectral Nether Street (RPM RPM198) 2000 ※未発表音源

・Curtiss Maldoon
Curtiss Maldoon (Purple TPS3501) 1971/10
Maldoon (Purple TPS3502) 1973/11 ※Maldoon名義


【参加グループ】
Bodast (1969)
Curtiss Maldoon (1970-1973)
The Bumbles (1972)