Dave Lewis

Dave Lewis guitars/vocals/piano
 1951年生まれ。北アイルランドのベルファスト出身。名グループAndwella’s Dreamを率いたほかソロとしての活動でも知られるシンガーソングライター。稀代のメロディ・メーカーでコアなファン多数。プロモーション用に少数プレスされた自主制作アルバム「Song Of David Lewis 」は、質の高さとレア度が相まって代表的なコレクターアイテムとして有名。

 幼少から曲づくりを開始し、12歳の頃には早くも演奏活動をスタート。学校を出て15歳で本格的なバンド活動を開始する。1967年、地元のグループThe Methodに加入。Lewisが負傷してステージに上がれなかった時に代役を務めたのが友人のGary Mooreで、この時の演奏が素晴らしくMooreのSkid Row加入のきっかけになったとの逸話が残る。

 1968年にロンドン進出。翌年にはAndwella’s Dreamに改名してCBSとの契約を獲得し、アルバム「Love And Poetry」でデビュー。1970年にはAndwellaにバンド名を短縮して傘下のReflectionから「World’s End」、続く1971年にはサード「People’s People」を発表した。

 当時セールスには結びつかなかったが、デビュー作は時代を代表するフォーク/サイケデリック・ロックの良作、プログレッシヴ色を増したセカンド、スワンプ・ロックの佳作となったラスト作のサードいずれもLewisの際立ったソングライティングが光る名盤。この時まだ20歳前後の若さだった。

 また、アルバム「World’s End」レコーディング時に制作されたプロモーション用アルバム「Song Of David Lewis」は、一説では50枚しかプレスされなかった幻のメガレア作品。Elton Johnの専属エンジニアだったRobin Cableがエンジニアを担当しており、レア度とともに内容の良質さから後年、彼の評価を大きく高める契機となった。

 1970年代はソロ活動を展開。1970年代後半にPolydorからアルバム2枚をリリースしたほか、自身のバンドを率いてライブ活動を行った。平行して他のアーティストへの楽曲提供も行い、ギリシャ人シンガーDemis Roussosに提供した「Happy To Be On An Island In The Sun」は全英チャートの5位のヒットを記録した。2004年2月には来日公演を成功させている。


【参加アルバム】
<group>
・Andwella’s Dream
Love And Poetry (CBS 63673) 1968

・Andwella
World’s End (Reflection REF1010) 1970/8
People’s People (Reflection REFL10) 1971

<solo albums>
Song Of David Lewis (Andwella Music AX1) 1970
From Time To Time (Polydor 2383 420) 1976
A Collection Of Short Dreams (Polydor 2383 522) 1978
An Introduction 2002

<solo singles>
Travelling Man/Easy Come Easy Go (Polydor 2058 645) 1975/10
Good To Be Home Again/Lucy Took A Ride (Polydor 2058 974) 1977/2
Mysterious Extraordinaire/Good Morning (Polydor 2058 860) 1977/4
Lucy Took A Ride/Whole Lotta Something (Polydor 2059 075) 1978/11

<produce>
Goodbye Dave/David Baxter (Reflection REFL9) 1970

<session>
Happy To Be…/Demis Roussos (Philips 9120 027) 1976

【参加グループ】
The Method (1967-1968)
Andwella’s Dream/Andwella (1968-1971)
Dave Lewis Band