Geoff Britton

Geoff Britton drums
 1943年8月1日生まれ。南西ロンドンのルイシャム出身。数多くの名グループを渡り歩いたドラマー。Paul McCartney率いるWingsに在籍したことで特に有名。空手の達人で指導者としても活動。
 
 メンバーの募集広告を通じて1969年、プログレッシヴ・グループEast Of Edenに加入。グループの最高作と評価の高いセカンド・アルバム「Snafu」のレコーディングに参加する。本作のみでバンドを離れ、1970年にはLouis Farrellの後任でハード・ロックのGunで短期活動。1971年からはロックン・ロールのリバイバル・グループのThe Wild Angelsで活動するなど様々なタイプのバンドを渡り歩く。

 1974年5月には50人以上のオーディションを勝ち抜き、Wingsの新ドラマーに選ばれる。Brittonの空手道場の生徒だったEmerson, Lake & PalmerのドラマーCarl Palmerの薦めがきっかけとなった。

 加入後まもなく新作レコーディングに入り、翌年5月にリリースされ英米でチャートのトップに輝いた大ヒット・アルバム「Venus And Mars」の録音に参加した。しかし、リリース前の75年2月に脱退、在籍は半年間強の短期にとどまった。格闘家でもありドラッグの使用には厳しい姿勢を貫き、メンバーのDenny LaineやJimmy McCullochとの人間関係が悪化したことが原因と言われている。

 1976~1978年にはDavid ByronDave ClempsonとのHRバンドRough Diamondやその後進のChampion、1970年代末にはManfred Mann’s Earth BandやMike Oldfield Bandなどプログレッシヴ・ロック・シーンでも活躍した。

 1980年代はパワーポップのThe Keysでもプレイ。1980年代後半にはギター・ヒーローMick Greenが再編したThe PiratesにJohn Gustafsonとともに参加した。1989年にスペインに移住。Graham Foster、Steve EmeryとMajor Blues Bandなどで活動した。1996年にはEmery、Jools Cooper、元Humble PieGreg RidleyとThe Rocketsを結成した。


【参加アルバム】
<group>
・East Of Eden
Snafu (Deram SML1050) 1970

・The Wild Angels
Out At Last (Decca SKL5134) 1972

・Wings
Venus And Mars (Capitol PCTC254) 1975/5

・Rough Diamond
Rough Diamond (Island ILPS9490) 1977/5

・Champion
Champion (Epic 83179) 1978/10

・Manfred Mann’s Earth Band
Angel Station (Bronze BRON516) 1979

・The Keys
Album (A&M AMLH68526) 1981

・The Pirates
Still Shakin’ (Magnum/Thunderbolt THBL063) 1988

<session>
Second Chapter/Danny Kirwan (DJM DJLPS454) 1975

【参加グループ】
East Of Eden (1969.6-12) 
Gun (1970)
The Wild Angels (1971-1973)
Paul McCartney & Wings (1974.5-1975.2)
Rough Diamond (1976.9-1977.9)
Champion (1977.9-1978)
Manfred Mann’s Earth Band (1978-1979)
Mike Oldfield Band
The Keys (1981-1982)
The Pirates (1988-1989)
Major Blues Band
Graham Foster Band
The Rockets (1996.early-2005)