活動期間1969.12-1973/1975-1976
ドラマーながらキーボード、リード・ヴォーカル、作曲までもこなす才人Peter Dunton率いるプログレッシヴ・ロック・バンド。Deccaに唯一のオリジナル・アルバム「It’ll All Work Out In Boomland」を残した。
Pleaseを率いてBernard Jinksらとともに活動していたDuntonは1969年春、ドラマーの離脱でGunに加入。残されたJinksらはGunのドラマーLouis Farrellを加えて新バンドBulldog Breedを結成する。
DuntonはGunを短期で離脱し、Pleaseの再編成を計画。Bulldog Breedを経たJinksを呼び戻し、同グループのギタリストだったKeith Crossを加えて69年末、新プログレッシヴ・トリオThe Morningを結成する。
まもなく同名グループの存在からT.2.に改名。1970年、Deccaに唯一のアルバムを残す。その後セカンド・アルバム用の録音も行われるが、同年末にCrossが離脱。新メンバーを補充するもまもなく活動を停止した。
脱退後にCrossはフォーク・ロック・デュオCross & Rossを結成。DuntonはDave Edmundsのプロデュースで73年にソロ・シングルをリリースした。Duntonは1970年代半ばに新メンバーで活動を再開させている。
セルフ・プロデュースで制作された唯一のアルバム「It’ll All Work Out In Boomland」は当時セールス的に振るわなかったが、ハード/プログレッシヴ・ロックの隠れた名作としてコアなファンに支持を受けた。
1990年代には再評価の高まりに伴いDuntonがバンドを再編、新作アルバムを発表した。1997年には未発表音源「Fantasy」がリリースされ、ファンを喜ばせた。
<albums>
It’ll All Work Out In Boomland (Decca SKL5050) 1970
Pick Of The Pops For Your D.J.-312/V.A. (BBC Transcription Services 312) 1970/10 ※ライブ3曲
Second Bite (World Wide SPM WWR-CD0033) 1992 ※新録音
Waiting For The Band (World Wide SPM WWR-CD0050) 1993 ※新録音+ライブ
On The Frontline (World Wide SPM WWR-CD0063) 1994 ※新録音
Fantasy (Essex 1019LP) 1997 ※70/71年頃の未発表音源
1971-72 (Acme ADLP1086) 2012 ※71/72年の未発表音源
【メンバー変遷】
#1(1969.12-1970.12)
Keith Cross:g/vo/key
Bernard Jinks:b/vo
Peter Dunton:ds/vo
#2(1971-1972)
Bernard Jinks:b/vo
Peter Dunton:ds/vo
Mike Foster:g
#3(1972)
Peter Dunton:vo/ds/g/key
Bernerd Jinks:b
Will Killeen:g
#4(1972)
Peter Dunton:vo/ds/g
Andrew Bowns:g (ex-Cliff Charles Blues Band)
John Weir:b (ex-Heebalob?) → Curtis Knight Zeus
#5(1970s mid)
Peter Dunton:ds/vo/g
Mike Foster:b/g
Alex Friedman:g
Gordon Crump:key
#6(1992)
Peter Dunton:vo/all instruments
Mike Foster:vo/all instruments
#7(1993- )
Peter Dunton:ds/vo/key
Mike Foster:b/g
Ray Lee:g