The Monks

The Monks 活動期間1979.early-1982
 John FordRichard Hudsonを中心とするパンク/ニューウェーブ・ロック・バンド。

 2人は1960年代にはサイケデリック・ロックのVelvet Opera、1970年代はフォーク・ロックのStrawbs、プログレッシヴ・ポップのHudson Fordなど様々なスタイルのバンドでコンビを組んで活動しており、1970年代末に結成した本グループではパンク・ロックを演奏した。彼ら自身がパンク・ミュージシャンではなく、さらにこの同時期には1930年代の音楽をロック・アレンジで演奏するバンドHigh Societyとしても活動したため、パロディ的企画バンドだったと思われる。

 これまでにも多数ヒット・シングルを生み出してきたHudsonとFordだが、同グループでもレーベルCarrereから1979年春にリリースしたデビュー・シングル「Nice Legs Shame About Her Face」がチャートの19位まで上昇する(予想外の?)ヒットに。余勢を駆って同年にはEMIからデビュー・アルバム「Bad Habits」を制作している。同年には計3枚のシングルを発表。

 一方、本国で3枚目のシングルとしてリリースされた「Johnny B. Rotten」のB面に収録された「Drugs In My Pocket」がカナダではシングルA面でリリース。これが翌年秋になってトップ20位のヒットを記録する。すでにHigh Societyとして活動を始めシングルを制作していたが、このヒットを受けてThe Monksとしての活動を再開。本国ではリリースされなかったセカンド・アルバムをカナダ、ドイツでリリースした。1982年まで活動、カナダでツアーも敢行された。

 1983年にはHigh Societyの活動と平行してFord、HudsonとギタリストのBrian Willoughbyの3人はStrawbsの再結成に参加。キーボードのChris Parrenも翌年に合流している。活動後期の1982年のツアーには元Magic Muscle、The RecordsのギタリストHuw GowerがWilloughbyに代わって参加。この頃に3枚目のアルバム用の録音が行われていたが当時は日の目を見なかった。


<albums>
Bad Habits (EMI EMC3309) 1979
Suspended Animation (CBS 85 396) 1980 ※Germany

<singles>
Nice Legs Shame About Her Face/You’ll Be The Death Of Me (Carrere CAR104) 1979/3
I Ain’t Gettin’ Any/Inter-City Kitty (EMI EMI2972) 1979/6
Johnny B. Rotten/Drugs In My Pocket (EMI EMI2999) 1979/10
I Can Do Anything You Like/Monks Medley (Eagle ERS012) 1981


【メンバー変遷】
#1(1979.early-1980.mid)
Terry Cassidy:vo
John Ford:g/vo
Richard Hudson:b/g/vo
Clive Pierce:ds

#2 (1980)
Terry Cassidy:vo
John Ford:g/vo
Richard Hudson:b/g/vo
Clive Pierce:ds
Brian Willoughby:g

#3 (1981-1982)
Terry Cassidy:vo
John Ford:g/vo
Richard Hudson:b/g/vo
Clive Pierce:ds
Brian Willoughby:g
Chris Parren:key

#4 (1982)
Terry Cassidy:vo
John Ford:g/vo
Richard Hudson:b/g/vo
Clive Pierce:ds
Chris Parren:key
Huw Gower:g