活動期間1964.10-1967.10
Pink Floydの名ギタリストDavid Gilmourが在籍していたことで知られるケンブリッジのビート・グループ。
The NewcomersというグループにいたGilmourほかThe Ramblers、The Four Postersといったケンブリッジの有力ローカル・バンドのメンバーが参集して1964年秋に結成。当初はThe Beach BoysやThe Four Seasonsに影響を受けたハーモニー・ポップやサーフ・ロックを演奏。メンバー全員によるヴォーカル・ハーモニーで人気バンドとなった。
Zoot Money’s Big Roll BandやThe Paramountsの前座としてロンドンでもギグをこなし、1965年にはManfred Mannのカバー「Don’t Ask Me What I Say」などシングル用のレコーディングを行うが、未発表に終わる。この時に録音された５曲は当時50枚のみプレス（プロモ用か）されており、後にFloydファンらに知られるメガレアアイテムとなっている。その後もDeccaでシングル・リリースのチャンスがあったものの見送られている。
1965年末には本格的なプロへの転向を前にしてリズムギターのJohn Gordonが学業に専念するために離脱。同時期にはベースのTony SaintyやドラマーのClive Welhamも負傷などでバンドを離れ、後任にGilmourのバンド仲間だったWillie Wilson、Gilmourの兄弟Pete Gilmourが加わるが、Peteも学業のために短期間で離脱する。
1966年には元The Soul CommitteeなどのベーシストRick Willsが加入。バンド名をBullitに変えて欧州ツアーを敢行。同年末にはDavid Althamが離脱。Gilmourはトリオ編成でバンドを存続させ、再度グループ名をThe Flowersに変えて翌年秋まで活動した。
バンド解散後、Gilmourは要請を受けてPink Floydに加入。WilsonはBitter Sweet、WillsはWages Of Sinなどのグループでの活動を挟んで1969年にともにCochiseを結成。
【メンバー変遷】
#1(1964.9-1965.late)
David Altham:vo/key/sax
David Gilmour:g/vo
John Gordon:g/vo
Tony Sainty:b/vo
Clive Welham:ds/vo
#2(1965.late-1966.early)
David Altham:vo/key/sax
David Gilmour:g/vo
John “Willie” Wilson:ds
Tony Sainty:b/vo
#3(1966.early-1966.5)
David Altham:vo/key/sax
David Gilmour:g/vo
Pete Gilmour:b/vo
John “Willie” Wilson:ds
#4 Bullit(1966.7-12)
David Altham:vo/key/sax
David Gilmour:g/vo
Rick Wills:b/vo
John “Willie” Wilson:ds
#5 The Flowers (1966.12-1967.10)
David Gilmour:g/vo
Rick Wills:b/vo
John “Willie” Wilson:ds