Giles, Giles & Fripp

Giles, Giles & Fripp 活動期間1967.8-1968.12
 King Crimsonの前身グループ。Deramにアルバム1枚、シングル2枚を残す。

 Trendsetters LimitedThe Brainなどのグループを経たMichael GilesPeter Gilesの兄弟がThe League Of Gentlemenという地元ボーンマスのグループにいたRobert Frippを加えて結成。当初、Giles兄弟は新グループの結成に際して「ヴォーカルの取れるオルガン奏者」を求めて募集広告を出したが、応募してきたFrippは「歌えないギタリスト」だったという逸話が残る。

 1968年にロンドンに進出し、デモテープがDeramに認められ契約。アルバム、シングルをリリースするが、いずれもセールス的にはまったく振るわなかった。同年6月には当時恋人関係にあったInfinityのIan McDonaldと元Fairport ConventionJudy Dybleが加わるが、Dybleは短期間で離脱。秋にはMcDonaldがヴォーカル・パートを重ね録りしたセカンド・シングルをリリースするが、これもほとんど話題にならなかった。

 しかし、McDonaldのマルチな才能を得てバンドの音楽性は進化。同時にMcDonaldの友人で同じくInfinity出身のPete Sinfieldが歌詞の提供をスタートさせる。同年末にはSinfieldの提案により、バンド名をKing Crimsonへと改めた。

 翌年初頭には、前年11月のBBC出演を見て興味を持ったEGマネージメントと契約。この頃、ヴォーカル・パートの強化からFrippの旧友Greg Lakeが参加、同時期にPeter Gilesがコンピューターオペレーターへの転身を決め離脱、Lakeがベース兼任となり、King Crimsonのオリジナル・ラインナップが揃う。

<albums>
The Cheerful Insanity Of Giles, Giles & Fripp (Deram DML/SML1022) 1968/9

・未発表音源
Metaphormosis (Tenth Planet TP049) 2001
The Brondesbury Tapes (Voiceprint VP235) 2001

Young Person’s Guide To King Crimson (Island ISLD7) 1976/3 ※1曲

<singles>
One In A Million/Newly Weds (Deram DM188) 1968/5
Thursday Morning/Elephant Song (Deram DM210) 1968/10


【メンバー変遷】
#1(1967.8-1968.6)
Robert Fripp:g
Peter Giles:b/vo
Michael Giles:ds/vo

#2(1968.6-7)
Robert Fripp:g
Peter Giles:b/vo
Michael Giles:ds/vo
Judy Dyble:vo
Ian McDonald:sax/fl/key/vo

#3(1968.7-12)
Robert Fripp:g
Peter Giles:b/vo
Michael Giles:ds/vo
Ian McDonald:sax/fl/key/vo