活動期間1969-1972
元Country Joe & The FishのベーシストBruce Bartholが渡英後に結成した英米混合のブルース/スワンプ・ロック・バンド。
1968年、BartholはCountry Joe & The Fishの3rdアルバム「Together」のリリース後にバンド離脱し渡英。まもなく同じく米国出身でフランスなどでも活動していたSSWのGary Petersonと知り合い意気投合する。
その後2人はSSWのRalph MctellやWizz Jonesらロンドンのアーティストと交流を深め、McTellから紹介されたドラマーSpudとギタリストの4人で新バンドFormerly Fat Harryを結成。当初在籍していたギタリストが離脱したため、後任にPhil & Philというデュオで活動していた米国人Phil Greenbergが加入する。
プロデューサーPeter Jennerが設立したマネジメントと契約を得て本格始動するも今度はドラマーが離脱したため、代役としてJohn Marshallが加入。この頃はバンドでセッション活動も盛んに行い、旧知のMcTellのソロ「My Side Of Your Window」やRoy Harper、Wizz Jonesのバックを担当。Jonesとの音源は96年になってシングル・リリースされている。
まもなくドラマーはMarshallから同じくジャズ系のAlan Jacksonへ、さらに69年末にはLaurie Allanへとスイッチしてメンバーが固定。まもなくHarvestとの契約を獲得、71年に同名アルバムをレコーディングを行う。
録音後にAllanとPetersonが相次いで離脱。AllanはDeliveryのメンバーと合流、Petersonは再びフランスへと向かいソロとして活動する。バンドは元Eggs Over EasyのドラマーGeorge Butlerを雇用。さらにキーボードにRoy Shippingtonを加えてバンド名をFat Harry Juniorに改めて本国ツアーを行うが、72年夏にBartholとGreenbergの2人が帰国を決めてバンドは解散した。
2007年になって当時の未発表音源やライブなどをまとめた「Goodbye For Good」がリリースされた。
<albums>
Formerly Fat Harry (Harvest SHSP4016) 1972
Goodbye For Good: The Lost Recordings 1969-72 (Hux HUX096) 2007
<single>
・Wizz Jones With Formerly Fat Harry
Easy Rider (Shagrat ORC003) 1996 ※69年9月
【メンバー変遷】
#1(1969)
Gary Peterson:g/key/vo
Bruce Barthol:b/vo
Spud:ds
?:g
#2(1969)
Gary Peterson:g/key/vo
Bruce Barthol:b/vo
Phil Greenberg:g/vo
Spud:ds
#3(1969.?-9)
Gary Peterson:g/key/vo
Bruce Barthol:b/vo
Phil Greenberg:g/vo
John Marshall:ds
#4(1969.9-12)
Gary Peterson:g/key/vo
Bruce Barthol:b/vo
Phil Greenberg:g/vo
Alan Jackson:ds
#5(1969.12-1971.summer)
Gary Peterson:g/key/vo
Bruce Barthol:b/vo
Phil Greenberg:g/vo
Laurie Allan:ds
#6/Fat Harry Junior (1971.summer-1972)
Bruce Barthol:b/vo
Phil Greenberg:g/vo
George Butler:ds
Roy Shippington:key