Colosseum Ⅱ

colloseum II 活動期間1975.5-1978.12
 ジャズ・ロック・バンドのColosseumやプログレッシヴ・ハードのTempestを経た名ドラマーJon Hisemanが結成したジャズ・フュージョン色の強いロック・グループ。

 1974年、Tempestを解散させたHisemanは、Skid RowやThin LizzyのギタリストGary Mooreとのバンド結成を計画。同年末から翌年前半にかけてシンガーにGraham Bell、ベースには元同僚のMark Clarkeや名手Andy Pyle、キーボードにDuncan Mackeyらを加えてリハーサルやセッションを繰り返す。

 春になって元Cozy Powell’s HammerのベーシストNeil MurrayとキーボードのDon Airey、パブ・ロック・グループで活動していたヴォーカリストMike Starrsをスカウトして陣容を固めて本格的な活動を開始。レーベル側からの要請もあり、「Colosseum」の名前の入ったバンド名が付けられ、1976年4月、デビュー・アルバム「Strange New Flesh」をIslandからリリースした。

 秋にMurrayとStarrsが脱退し、後任ベーシストにはセッション・マンだったJohn Moleを加えるが、新たなヴォーカリストは置かず、Mooreがヴォーカルを兼任するとともにインスト重視の方向性を取り、翌年6月にはセカンド・アルバム「Electric Savage」をMCAに移籍して発表、さらに約半年後の早いスパンでサード・アルバム「War Dance」をリリースした。

 1978年にはメンバー揃ってAndrew Lloyd Webberのソロ作「Variations」に参加した。同年夏にMooreが前年からゲスト参加していたThin Lizzyに正式復帰し離脱。後任にAireyの弟Keith Aireyを迎えるが活動が停滞し、同年末にはAireyのRainbowへの参加が決まりグループは解散を迎えている。


<albums>
Strange New Flesh (Island ILPS9356) 1976/4
Electric Savage (MCA MCF2800) 1977/6
War Dance (MCA MCF2817) 1977/11

<single>
Lament/The Scorch (MCA MCA311) 1977/8


【メンバー変遷】
#1 (1975.5-1976.9)
Mike Starrs:vo → Lucifer’s Friend
Gary Moore:g/vo
Neil Murray:b → Natinal Health
Don Airey:key
Jon Hiseman:ds

#2 (1976.9-1978.8)
Gary Moore:g/vo (Thin Lizzy) → Thin Lizzy
Don Airey:key
Jon Hiseman:ds (The United Jazz + Rock Ensemble)
John Mole:b

#3 (1978.8-12)
Don Airey:key → Rainbow
Jon Hiseman:ds → Barbara Thompson’s Paraphernalia
John Mole:b → Morrissey-Mullen、session
Keith Airey:g