Bodast

bodast 活動期間1968.5-1969.12
 Yes加入直前のギタリストSteve Howeが率いていたプログレッシヴ・ロック・グループ。

 Deep Purpleの母体となったことで知られるRoundaboutを短期間で離脱したDave CurtissとBobby Woodmanの2人にサイケ・ポップのTomorrowを経たHoweが合流して1968年に結成。バンド名は3人のファースト・ネームの最初の2文字を並べたもので、当初はトリオ編成で活動。Cantoというグループ名を名乗っていた時期も。
 
 Purpleと同じTony EdwardsとJohn Colettaの2人がマネージメントを請け負い、同じく米国のレーベル新興レーベルTetragrammatonと契約。1969年、HoweのTomorrow時代からの仲間Keith Westをプロデューサーに迎えてデビュー・アルバムのレコーディングを行うが、同社倒産の煽りを受けて発売中止の不運に見舞われている。この頃にはClive Maldoon (Clive Skinner)を加えた4人編成で活動。後にQuiverなどのベーシストBruce Thomasも在籍。

 未発表に終わったアルバム音源は1981年に「The Bodast Tapes」としてリリースされたほか、1988年にはSteve Howe with Bodast名義で追加収録曲を加えて「The Early Years」としてCD化。さらに2000年にCanto名義のデモ音源を含めて再発されている。1971年のYesのサードアルバム「The Yes Album」(1971年)に収録された組曲「Starship Trooper」の第3章「Würm」に印象的なイントロや間奏が流用された「Nether Street」など、Howeの個性的なギターが全編で聞くことができる。

 解散後の1970年、HoweはPeter Banksの後任としてYesに加入。CurtissとMaldoonはその後も共に活動することにして、ユニット・グループCurtiss Maldoonを結成。Purpleレーベルからリリースされたデビュー・アルバムにはHoweやThomasがゲスト参加している。


<albums>
The Bodast Tapes (Cherry Red BRED12) 1981 ※未発表音源
Spectral Nether Street (RPM RPM198) 2000 ※未発表音源


【メンバー変遷】
#1(1968.5-1969.spring)
Steve Howe:g
Dave Curtiss:vo/b
Bobby Woodman:ds

#1(1969.spring-1969.12)
Steve Howe:g
Dave Curtiss:vo/b
Bobby Woodman:ds
Clive Maldoon (Clive Skinner) :g/vo
Bruce Thomas:b (Village)