Ron Caines

Ron Caines tenor & alto sax/vocals/keyboards
 1939年12月13日生まれ。ブリストル出身。ジャズ・ロック・バンドEast Of Edenの初期中心人物。

 独学でサックスをマスター。1960年代初頭から自身のカルテットなどを率いてジャズ・シーンで活動。The Societyというソウル・バンドを経てヴァイオリン奏者のDave ArbusやギタリストのGeoff Nicholsonらとジャズ・ロック・バンドThe Picture Of Dorian Greyを結成。1968年に入ってAtlanticとレコーディング契約を結び、これを契機にバンド名をEast Of Edenに改名する。

 デビュー・シングルは振るわなかったが、オリエンタルな雰囲気を持つ独特なジャズ・ロック・サウンドがギグで評判となり、すぐにDeramから再デビュー。1969年2月、アルバム「Mercator Projected」をリリース。1年後にはセカンド・アルバム「Snafu」を発表し、Arbusとともにサウンドの核として活躍した。

 1970年5月、トラッド・ダンス・チューンのメドレーを取り上げたシングル「Jig A Jig」をリリース。同曲は前年秋からライブで取り上げていたもので、観衆の受けが良かったためシングル化されたもの。しかし、これがバンド内に亀裂を生じさせる要因となり、ジャズ志向の強かったNicholsonに次いで6月にバンドを去った。当初は健康上の理由とされたが、実際はArbusとの対立によるものだった。皮肉にも同曲は1年後にシングル・チャートのトップテン圏内に入るバンド最高のセールスを記録した。

 離脱後は故郷ブリストルに戻り、ジャズ・シーンを中心に活動。同郷のKeith TippettのバンドKeith Tippett’s ArkやTippettのビッグ・バンドでも演奏した。1997年にはNicholson、Arbusの初期中心人物3人でEast Of Edenを再結成し新録音アルバム3作を残した。


【参加アルバム】
<group>
・East Of Eden
Mercator Projected (Deram SML1038) 1969/2
Snafu (Deram SML1050) 1970/2

Kalipse (HTD HTDCD80) 1997
Armadillo (HTD HTDCD109) 2000
Graffito (Eclectic Discs ECLCD1020) 2005/3

・Research
The Perpetual City (Impetus IMPCD19233) 2000


【参加グループ】
Ron Caines Quinte (1960-1964)
Ron Caines Quartet (1965)
The Society (1966-1967)
The Picture Of Dorian Grey (1967.10-1968.7) 
East Of Eden (1968.7-1970.6/1997-)
Keith Tippett’s Ark (1970s late?) 
Reserch