Soft Head/Soft Heap

Soft Head 活動期間1978-1979
 Soft Machineの黄金期を支えたElton DeanHugh Hopperが元Gilgamesh、National Healthのキーボード奏者Alan Gowen、元MirageなどのドラマーDave Sheenと結成したカンタベリー・シーンの『スーパーグループ』。
 
 1977年秋、Carla Bleyのツアー・グループで再び顔を合わせたDeanとHopperがGowen、Sheenを誘い78年に結成。バンド名はSoft Machineにちなんだ「Soft」と4人のファースト・ネームの頭文字を並べたもの。1978年5月のフランス公演の模様を収めたライブ作「Rogue Element」をリリースした。

 同年秋からはドラマーが元National HealthのPip Pyleにスイッチし、バンド名をSoft Heapに改めてアルバム「Soft Heap」を制作。2作品ともにインプロを軸としたSoft Machineにも通じるシリアスなジャズ・ロックの良作に仕上がっている。

 78年6月にGowenはHopperの協力でGilgameshを一時的に再編してレコーディングを行い、アルバム「Another Fine Tune You’re Got Me Into」を制作している。79年にはHopperが離脱してJohn Greavesが加入。Deanを除く3人のメンバーはこの年、National Healthとしても活動した。

 Gowenは1981年5月、白血病のために急逝。翌82年春には最終ラインナップに名を連ねたDean、Pyle、Greavesの3人が再集結し、Mark Hewinsを加えた編成でフランスでギグを行っており、その時の音源が95年になって「A Veritable Centaur」として音源化されている。


<album>
・Soft Head
Rogue Element (Ogun OG527) 1978

・Soft Heap
Soft Heap (Charly CRL5014) 1979
A Veritable Centaur (Impetus IMPCD18219) 1995 ※82/88年の録音
Al Dente (Reel Recordings RR008) 2008 ※78年ライブ


【メンバー変遷】
#1 Soft Head (1978.4-6)
Elton Dean:sax
Alan Gowen:key
Hugh Hopper:b
Dave Sheen:ds

#2 Soft Heap (1978.9-12)
Elton Dean:sax
Alan Gowen:key
Hugh Hopper:b
Pip Pyle:ds

#3 Soft Heap (1979)
Elton Dean:sax
Alan Gowen:key
Pip Pyle:ds
John Greaves:b

#4 Soft Heap (1982.3)
Elton Dean:sax
Pip Pyle:ds
John Greaves:b
Mark Hewins:vo/g