Stewart Goldring

Stewart Goldring guitar/vocals
 プログレッシヴ・グループGnidrologのリード・ギタリスト。1970年代後半は変名のHorrendous Stylesを名乗って覆面パンク・バンドThe Pork Dukesを組んで活動した。

 1969年、双子の兄弟でシンガー/ギタリストのColin GoldringとベーシストPeter “Mars” Cowling、ドラマーのNigel Pegrumとともにロンドンで新バンドGnidrolog(バンド名は自身の姓Goldringのアナグラム)を結成。管楽器を大きくフューチャーしたプログレッシヴな音楽性を披露し、Van Der Graaf GeneratorGentle Giantなどに通じるサウンドが評判となる。

 まもなくRCAと契約。1972年にデビュー・アルバム「In Spite Of Harry’s Toe-Nail」、さらにその優れた内容と秀逸なジャケット・デザインで知られる2ndアルバム「Lady Lake 」を発表する。両作品ともに後年になって高く再評価を受ける力作となったが、当時のセールスは伸びず、翌年に解散を余儀なくされている。

 74年にはColinとともにGoldring Bros.名義でレアなシングルをA&Mに残す。さらに1976年には素性を隠して、当時Steeleye Spanで活動していた盟友のPegrum、同グループでPegrumとリズムセクションを組んでいたRick Kempの協力でパンク・バンドThe Pork Dukesを結成。70年代末まで活動し、78年にアルバム「The Pork Dukes」、解散後の81年に「Pig Out Of Hell」を残した。

 パンク全盛の時代を追い風に作られた企画バンドながらポップな作風と猥雑なジャケット・デザインや歌詞でカルト的な人気を得た。リリースされた音源がSex Pistolsの初期作ではと間違えられたというエピソードが有名。

 1990年代末には再評価の高まりとともにGnidrologを再編。再びPegrum、Kempらの協力で新作アルバム「Gnosis」をリリース。2000年代にはThe Pork Dukesを再編して断続的な活動を続けた。マルチな才能を発揮してStewartとともにスタジオ・ミュージシャンとしても活動。


【参加アルバム】
<group>
・Gnidrolog
In Spite Of Harry’s Toe-Nail (RCA SF8261) 1972
Lady Lake (RCA SF8322) 1972
Live 1972 (AACD 032) 1999
Gnosis (Snails/Disques Ru Bis GNCD004R) 1999

・The Pork Dukes
The Pork Dukes (Wood PORK001) 1978
Pig Out Of Hell (Wood PORK2) 1981
Squeal Meat Again! (Snail DGU51) 2002
Pop Stars EP (no label no number) 2004 ※EP
Zizi Is My Bitch (no label no number) 2013/11 ※EP

<solo single>
・Goldring Bros.
Blue Lou/Love Me While You Can (A&M AMS7100) 1974/2

<produce>
I’m Different/Embryo (Rampant RAM001) 1980 ※7″

<session>
Going Spare/John Kirkpatrick (Free Reed FRR030) 1978
Tim Hart/Tim Hart (Chrysalis CHR1218) 1979


【参加グループ】
Gnidrolog (1969-1973/1999)
Goldring Bros. (1974)
The Pork Dukes (1976-1979/2001- )