The Jack Bruce Band

Jack Bruce Band 活動期間1971.7-1972.1/1974.11-1978.10
 Jack Bruceがソロ活動のために結成した自身のグループ。71年には欧州ツアーを敢行。West, Bruce & Laingでの活動を経た74年のグループでは、アルバム「How’s Tricks」を残した。

 71年、Bruceは自身3作目となるソロ作「Harmony Row」を制作。このセッションに参加していたギターのChris SpeddingとドラマーのJohn Marshall(ともに元Nucleus)のトリオに加えてキーボードにGraham Bondを加えた編成でリリース後には欧州ツアーを行った。

 74年の新バンド結成の際は当初、The Rolling Stonesを脱退したMick Taylorがギター、米国出身のジャズ・ピアニストCarla Bleyと元Stone The CrowsのRonnie Leahyがツイン・キーボード、米国出身のセッション系ドラマーBruce Garyの5人編成でスタート。

 リハーサルを経て1975年4~5月にヨーロッパツアー、5~6月にかけて本国ツアーを行う。6月上旬にBBCテレビ出演するなどその後の活動が注目されたが、その後目立った活動には進展しなかった。

 翌年に入ってBruceはメンバーを一新。元PreludeのギタリストHughie Burns、ジャズ系ピアニストのTony Hymas、セッション・ドラマーのSimon Phillipsの4人編成でRSOでアルバム「How’s Tricks」を制作した。1978年秋にセカンド・アルバム「Jet Set Jewel」のレコーディングが同メンバーで行われたが、リリースは見送られ活動を停止した。

 1998年に第1期メンバーによる75年6月のBBCライブ音源がCD化、次いで同時期のマンチェスターでのライブが「Live ’75」としてリリース。2003年には78年に録音されてお蔵入りとなっていた実質セカンド・アルバム「Jet Set Jewel」がBruceのソロ名義でリリースされている。
 

<albums>
How’s Tricks (RSO 2394 180) 1977/3

BBC Live In Concert (Windsong WINCD076) 1995 ※71年
Live On The Old Grey Whistle Test (Strange Fruit WHISCD010) 1998
Live ’75 (Universal 643240) 2003/5 ※75年6月マンチェスターでのライブ
Jet Set Jewel (Universal International 65609) 2003/5 ※1978年の録音


【メンバー変遷】
欧州ツアー(1971.7-1972.1)
Jack Bruce:b/vo
Chris Spedding:g
John Marshall:ds
Graham Bond:key
※Art Theman:sax

#1(1974.11-1975.6)
Jack Bruce:b/vo
Mick Taylor:g
Carla Bley:key
Ronnie Leahy:key
Bruce Gary:ds

#2 (1976-1978.10)
Jack Bruce:b/vo
Hughie Burns:g/vo
Tony Hymas:key/vo
Simon Phillips:ds