Indian Summer

Indian Summer 活動期間1968-1972
 コベントリー出身のプログレッシヴ・ロック・バンド。同時代の息吹を強く感じさせる唯一のアルバム「Indian Summer」をNeonに残す。
 
 1960年代末、キーボード奏者のBob Jacksonと友人のドラマーPaul Hooperを中心にコベントリーで結成。まもなくバーミンガムを拠点に本格的な活動を開始する。

 Black Sabbathを手掛けたことで知られるマネージャー兼プロモーターのJim Simpsonによって「第2のSabbath」として期待され、1971年にRCA傘下に新設されたNeonからセルフ・タイトルのアルバムでデビューを飾る。前年にリリースされたBlack Sabbathのデビュー作と同様、同アルバムはジャケット・デザインにKeef、プロデューサーにはRoger Bainが起用されている。

 唯一残された本アルバムはJacksonのハモンド・オルガンと初期Sabbathにも通じる重厚な音楽性が後年になって再評価されるが、当時は満足なプロモートを受けられず、商業的な成功を収めるにいたらなかった。

 アルバムのリリース直後にベースのMalcolm Harkerが父親が経営する工場での仕事を継ぐために離脱。代わって同郷で元The SorrowsのギタリストだったWez Priceが加わるが、資金難もあって72年に解散を余儀なくされた。

 ギターのColin Williamsは音楽を廃業し自動車会社に勤務。中心人物だったBob Jacksonは同年、The WhoのベーシストJohn Entwistleのソロ活動のためのグループRigor Mortisに参加した。JacksonとHooperは後年、The DodgersやThe Fortunesで再びともに活動。


<albums>
Indian Summer (Neon NE3) 1971


【メンバー変遷】
#1 (1968-1970)
Bob Jackson:vo/key
Steve Cottrel:g
Roy Butterfield:g
Al Hatton:b
Paul Hooper:ds

#2 (1970-1971)
Bob Jackson:vo/key
Colin Williams:g/vo
Malcolm Harker:b/vo
Paul Hooper:ds/vo 

#3 (1971-1972)
Bob Jackson:vo/key → John Entwistle’s Rigor MortisRoss
Colin Williams:g/vo
Paul Hooper:ds/vo → The Dodgers
Wez Price:b/vo (ex-The Sorrows)