Kieran White

Kieran White vocals/guitars/harmonica
 ブルース・ロック・バンドSteamhammerのリード・ヴォーカリスト。1975年Gullに唯一のソロ・アルバムを残す。

 フォーク・サーキットでの活動を経て1968年、ワージングで結成されたSteamhammerに加入。同年にはロンドン進出を果たし、CBSとの契約を獲得。1969年にはセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースする。ソングライティングの面でもグループの中心として活躍、リード・ギタリストMartin Pughとの共作曲でデビュー・シングルとなった「Junior’s Wailing」は、後にStatus Quoがライブ・レパートリーとして取り上げることでも知られる。

 当初は正統派のブルース・ロックを演奏していたが、ブルースの枠にとどまらず徐々にジャズやプログレッシヴな方向性をみせる。サード・アルバム「Mountains」ではトルーキンの「指輪物語」を題材とした壮大なコンセプト作に挑戦。佳作となったものの、セールス的には振るわなかった。

 1971年秋、ヘヴィ・ロック志向を強めたPughと音楽的方向性の相違が生じ脱退。1974年にはIan Carr率いるジャズ・ロック・バンドNucleusのアルバム「Under The Sun」のレコーディングに参加し、1曲で歌っている。

 翌1975年にはChaz Jankel、Dave Sheenらの協力でGullから唯一のソロ・アルバム「Open Door 」をリリースした。1995年3月、オレゴンにて癌のため他界。

【参加アルバム】
<group>
・Steamhammer
Steamhammer (CBS 63611) 1969/3
Steamhammer MK II (CBS 63694) 1969/11
Mountains (B&C CAS1024) 1970/11

<solo album>
Open Door (Gull GULP1011) 1975

<session>
Under The Sun/Nucleus (Vertigo 6360 110) 1974

【参加グループ】
Steamhammer (1968-1971.9)
Nucleus (1974) ※guest