Jack-Knife

Wetton Palmer-James 活動期間1978.2
 U.K.で活動中だったJohn Wettonと彼の作曲パートナーでKing Crimsonへの歌詞提供でも知られるギタリスト/作詞家のRichard Palmer-Jamesを中心とした企画グループ。1979年にアルバム「I Wish You Would」を残した。

 U.K.のデビュー・アルバム「U.K.」の録音終了後、WettonはRichard Palmer-Jamesが活動拠点にしていた西ドイツに渡る。キーボードには若き日の2人のバンド仲間John Hutcheson、ドラマーにはLucifer’s Friendなどのドイツ人Curt Cressを起用して1978年2月に10日間ほどの日程でレコーディングが行われる。

 唯一のアルバム「I Wish You Would」は、Wetton初のソロ・アルバム「Caught In The Crossfire」(1980年)に先駆けたソロ作品というニュアンスが強いものの、Cressを除く3人は1960年代にThe Palmer-James Groupやその後進グループTetrad、Ginger Manで共演した仲で、同グループの再編という意図が強かった模様。

 そのため、同作にはシカゴのブルースマンBilly Boy Arnoldの楽曲でThe Yardbirdsのデビュー・シングルとしても知られるタイトル曲を筆頭に(当時のレパートリーだった?)Sonny Boy Williamsonの「Eyesight To The Blind」や「Good Mornin’ Little Schoolgirl」などの古典が数曲収められている。

 プロジェクトは本作限りとなり、Wettonはこの後、U.K.のデビュー作リリースに伴うツアーに入った。この時の未発表音源が後年になってWettonとPalmer-Jamesの連名によるデモ、アウトテイクス音源集「Monkey Business 1972-1997」に収録された。


<albums>
I Wish You Would (Polydor POLS1010) 1979

・John Wetton & Richard Palmer-James名義
Monkey Business 1972-1997 (Blueprint BP295) 1998 ※1曲

<single>
Walk On Heaven’s Ground/Adoration (EG 2001 910) 1979


【メンバー】
John Wetton:vo/b/key
Richard Palmer-James:g
John Hutcheson:org/vo
Curt Cress:ds