活動期間1970.4-7
King Crimsonをともに離脱したMichael GilesとIan McDonaldによる短命ユニット。1970年、Islandに唯一のアルバムを残した。
McDoanldとGilesが音楽的なイニシアティヴを握って完成させたKing Crimsonのデビュー・アルバム「In The Court of The Crimson King」リリース後、北米ツアー最中に音楽性の違いから1969年末に2人は離脱を表明。しかし、レコード会社との契約から2作目の制作を迫られていたため、Robert FrippはGilesに協力を要請。弟のPeter Gilesとともにセカンド・アルバム「In The Wake Of Poseidon」の録音はじめテレビ出演などをこなす。
King Crimsonへのセッション参加を終えたMichaelはMcDonaldと再合流、5~7月にかけてレコーディングを行い、ゲストにTrafficのSteve Winwood、Trendsetters Limited時代の仲間でトロンボーン奏者のMichael Blakesleyを迎えアルバム「McDonald & Giles」を制作。ベースはPeterが務めた。
Crimsonから攻撃性を排除したような美しい音楽性をみせた好アルバムとなったが、McDonaldが当時の恋人Charlotte Bates(アルバム・ジャケットに写っている女性)と破局を迎えたことが原因で精神失調を来たし、活動停止を余儀なくされた。ギグなども行われなかった。
その後、McDonaldは渡米し精神療法を受けた後、プロデューサーとして復帰。Giles兄弟はセッション活動に転じた。
<album>
McDonald & Giles (Island ILPS9126) 1970/11
【メンバー変遷】
#1(1970.4-7)
Ian McDonald:key/sax/vo
Michael Giles:ds/vo
Peter Giles:b