活動期間1971.10-1972.7
元Rare BirdのGraham Fieldが結成した自身のリーダー・プログレッシヴ・トリオ。
FieldはRare Bird時代、「Sympathy」などのシングルが欧州を中心にヒットに恵まれ、大きな成功を収める。しかし、この成功をきっかけにメンバー間による意見の衝突やマネージメントとの契約トラブルに悩まされるようになり、1971年にバンドを離脱する。
友人でKing CrimsonのリーダーRobert Frippに新バンドの結成を勧められ、ドラマーにCrimsonの3rdアルバム「Lizerd」に参加していたAndrew McCullochの推薦を受ける。McCullochはShy Limbs時代に共演した同郷のAllan Bowery(Alan Barry)を紹介、トリオ編成で新バンドFieldsを結成する。
1971年、CBSからセルフタイトルのアルバムでデビュー。同作はプログレッシヴ・ロック・ファンに大きな支持を受ける良作に仕上がる。翌年に入ってBarryが離脱。後任にRenaissanceやSupertrampを経たFrank Farrnellを加えるが、レーベル側からは満足なプロモートや支援が受けられず、さらにレコーディングしていたセカンド・アルバムのリリースにストップがかかるなど不運が重なり、同年夏に解散した。
その後Fieldsはプロデューサーに転身するが、間もなくロックビジネスから距離を置き、ポピュラー音楽などのディレクター、コンポーザーに転身した。McCullochはGreensladeの結成に加わり成功を収める。Barryは1970年代後半にKing Harryで活動。2015年、未発表となっていたセカンド・アルバム「Contrasts: Urban To Country Peace」がリリースされ、オールドファンを歓喜させた。
<album>
Fields (CBS69009) 1971
Contrasts: Urban To Country Peace (Esoteric ECLEC2488) 2015/3 ※未発表作
<single>
A Fridend Of Mine/Three Minstrels (CBS S7555) 1971/10
【メンバー変遷】
#1(1971.10-1972.2)
Graham Field:key
Alan Barry:g/b/vo (aka Allan Bowery)
Andy McCulloch:ds
#2(1972.2-1972.7)
Graham Field:key
Andy McCulloch:ds
Frank Farrell:b/g/vo