vocals
プログレッシヴ界を代表するキーボード奏者Rick Wakemanのバック・バンドThe English Rock Ensembleのリード・シンガーとして有名。1970年代前半はHRバンドWarhorseに在籍。
1970年、Marsha Huntのバック・バンドを母体に元Deep PurpleのベーシストNick Simperらを中心に結成されたHRバンドWarhorseに参加。Vertigoと契約して同年秋、アルバム「Warhorse」をリリース。翌年には2nd「Red Sea」を発表する。後年再評価が高まるが、当時は大きな成功を収めるには至らなかった。
1974年初頭、ドラマーのBarney JamesとともにYesのキーボード奏者Rick Wakemanのギグ・サポート・メンバーに選ばれる。Wakemanとは1967年ごろからの知り合いで、Wakemanはセッション・マン時代に初期Warhorseのデモセッションに参加するなど交友があった。
この時の音源が同年5月、Wakemanのセカンド・アルバム「Journey To The Center Of The Earth」としてリリース。本作は全英アルバムチャートのトップを獲得するなど全世界的な大ヒットを記録する。Wakemanはリリースとほぼ同時期にYesを脱退しソロ活動へ。この時、Jamesとともにバック・バンドThe English Rock Ensembleに参加、Warhorseは解散した。
続くWakemanのソロ名義の「The Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table」(1975年)、「No Earthly Connection」(1976年)と黄金期のアルバム、ギグに参加。いずれも高い完成度を誇る佳作となり、存在感のあるヴォーカルで作品を支えた。
1976年、WakemanはYesに復帰。以降、脱退と再加入を繰り返しつつソロ活動を継続するが、その後も多くのWakemanの作品やライブでシンガーを務めた。2000年代に入って再編されたThe New English Rock Ensembleにも2003年再加入して活動を続けた。
【参加アルバム】
<group>
・Warhorse
Warhorse (Vertigo 6360 015) 1970/11
Red Sea (Vertigo 6360 066) 1972/5
・Rick Wakeman/Rick Wakeman & The English Rock Ensemble
Journey To The Center Of The Earth (A&M AMLH63621) 1974/5
The Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table (A&M AMLH64515) 1975/4
No Earthly Connection (A&M AMLK64583) 1976/5
Time Machine (President RW7) 1988
Phantom Power (Ambient A IOM2) 1990
African Bach (President RWCD20) 1991
Live On The Test (Windsong WHISCD007) 1994 ※76年4月のライブ
The Private Collection (President RWCD23) 1994
Almost Live In Europe (Griffin GCD-282-2) 1995
Out Of The Blue (Music Fusion MFCD005) 2001
Rento (President RWCD38) 2006
In The Nick Of Time Live In 2003 (Music Fusion MFVP128CD) 2012 ※2003年ライブ
【参加グループ】
Warhorse (1970.4-1974.6)
Rick Wakeman & The English Rock Ensemble (1974.1-1976.11)
Rick Wakeman Band (1979- )