活動期間1975-1979
Yesのオリジナル・ギタリストPeter BanksがFlash解散後に妻のSydney Foxxと組んだ幻のプログレッシヴ・ロック・グループ。活動期間中はレコード会社との契約が得られずに音源リリースに至らず、後年になって当時の未発表曲やデモ音源が日の目をみている。
Flash解散後の1975年、Banksは後に結婚する女性シンガーSidonie Jordan(aka Sydney Foxx)との新バンド結成を構想。当初はFlash時代の仲間でベーシストのRay Bennett、King CrimsonやGreensladeを経たドラマーAndy McCullochとリハーサルに入るが頓挫。この時の録音は、Ray Bennettがソロ名義で2004年にリリースしたアーカイブ作品「Angels And Ghosts」に2曲が収録されている。
再度Foxxとのグループを編成し直し、ギグ・バンドZox & The Radar Boysで一緒に演奏したGenesisのドラマーPhil Collinsらのパート・タイム・バンドBrand X人脈のリズムセクションPreston HeymanとJohn Giblin、ソロとしても活躍したアイスランド人のキーボード奏者Jakob Magnússonをメンバーにバンドを再建。その後、渡米して新メンバーでバンドを存続、1979年までFoxxとともに活動を続けたが、レコード会社との契約を果たせずに解散した。
1990年代半ばになって当時の未発表音源が相次いでリリース。1976年秋録音の「Mark 1」はCollinsやタブラ奏者Sam Gopalをゲストに制作。「Mark 2」は1977年ロス録音、「Mark 3」は1979年の録音で、米国のプログレッシヴ・ロック・グループEthosのベーシストBrad Stephensonや後に元Brand XのギタリストJohn GoodsallとZoo Driveで活動するPaul Delph、Cymbalic EncountersのMark Mudockを迎えたデモ音源集となっている。Banksの死後の2014年には1979年のスタジオライブ音源がリリースされた。
<album>
※すべて未発表音源
Mark 1 (One Way OW31443) 1995 ※1976年9-11月録音
Mark 3 (One Way OW32179) 1996 ※1977年録音
Mark 2 (One Way OW32650) 1997 ※1979年録音
The Mars Tapes (Gonzo HST245CD) 2014/10 ※1979年録音
【メンバー変遷】
#0(1975-1976)
Peter Banks:g
Sydney Foxx:vo
Ray Bennett:b/vo
Andy McCulloch:ds
#1(1976)
Peter Banks:g/key/vo
Sydney Foxx:vo
John Giblin:b/vo
Preston Heyman:ds
Jakob Magnusson:key
#2(1977)
Peter Banks:g/key/vo
Sydney Foxx:vo
Chad Peery:b
Preston Heyman:ds
Robert Orellana:key
#3(1979)
Peter Banks:g/key/vo
Sydney Foxx:vo
Brad Stephenson:b
Mark Mudock:ds
Paul Delph:key