Dave Curtiss

Dave Curtiss vocals/guitars/bass
 Steve HoweとのBodastClive Maldoonとのデュオ・グループCurtiss Maldoonなどのバンドで活動したシンガー/ベーシスト/ギタリスト。本名David Atkins。

 1963年、イングランド東部のクラクトン・オン・シー出身のビート・グループDave Curtiss & The Tremorsのフロントマンとして本格デビュー。Philipsなどらか4枚のシングルをリリースする。

 解散後はフランスに渡り、元Vince Taylor & The PlayboysのドラマーBobby Clarke WoodmanのグループThe Bobbie Clarke’s Noiseで活動。デビュー当初はシンガーとしてフロントに立っていたが、この頃にはベーシストとして活動し、セッション・マンとして他アーティストのバックも務めていた。

 1968年初頭、Woodmanが友人のギタリストRitchie Blackmoreから新バンドRoundabout結成の打診を受けてともに合流。しかし、短期間でWoodmanとともに離脱し、元TomorrowのSteve Howeと合体してトリオ編成の新バンドBodastを結成する。Roundaboutはするにメンバーを補充してDeep Purpleに発展している。

 Purpleと同じTony Edwards、John Colettaのマネージメントを受けて精力的なギグを行う。翌年には新たにギタリスト/シンガーのClive Maldoonを加えてデビュー・アルバムのレコーディングを行うが、レーベル倒産(Purpleと同じ米Tetragrammaton)によりリリースが見送られる不運に見舞われる。
 
 グループ解散後は、Maldoonとフォーク・ロック・デュオCurtiss Maldoonを結成。Deep Purpleが設立したPurpleレーベル契約第1号アーティストとなり、1971年には旧友のHoweやBruce Thomasらの協力でセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリース。1973年にはセカンド「Maldoon」を制作。しかし、すでにMaldoonとのデュオでの活動に意欲をなくしていたことから自身の名前をタイトルから取るように要請、Maldoonのソロ名義でのリリースとなった。

 Maldoonとの共作曲でCurtiss Maldoonの1stアルバムに収録された「Sepheryn」は、発表から25年後の1998年になってMadonnaが「Ray of Light」と改題しアップテンポのダンスチューンに改作してカバー。アルバムタイトル曲にもなり、世界的な大ヒットを記録するなど彼女の代表曲となった。これが話題となり、2001年には2枚のアルバムとシングルをコンパイルした編集アルバムがCD化されている。


【参加アルバム】
<group>
・Bodast
The Bodast Tapes (Cherry Red BRED12) 1981 ※未発表音源
Spectral Nether Street (RPM RPM198) 2000 ※未発表音源

・Curtiss Maldoon
Curtiss Maldoon (Purple TPS3501) 1971/10
Maldoon (Purple TPS3502) 1973/11 ※Maldoon名義


【参加グループ】
Dave Curtiss & The Tremors (1963-1965)
The Bobbie Clarke’s Noise (1967)
Roundabout (1968.2-3)
Bodast (1968.5-1969.12)
Curtiss Maldoon (1970-1973)
The Bumbles (1972)