Terry Rowley

rowley keyborad/guitars/vocals/flute/synthesiser
 ハーモニー・ポップのThe Montanasやプログレッシヴ・ロック期のTrapezeなどウェスト・ミッドランズで活動したキーボード奏者。ギターやフルート、シンセなどを操るマルチ奏者でもある。

 1960年代前半はウォルヴァーハンプトンのローカル・グループThe CrossfiresやThe Vikingsなどでリード・ギタリストとして活動。1964年にはウォルソールを拠点にビート・グループThe Mountain Kingsの結成に参加。同年にはウェスト・ミッドランズのビート・グループの楽曲を集めたコンピレーション・アルバムに4曲が収録されるなど人気グループとなる。

 1966年に離脱し、The Crossfires時代の仲間Bill Haywardが在籍していた人気グループThe Montanasに加入。Pyeから多数のシングルを発表し、ヴォーカル・ハーモニー・グループとして活動する。自身もマルチな才能を発揮し、ギターのほかキーボード、ソングライティングを手掛けるなど中心人物として活躍した。

 1968年末、リード・ヴォーカルのJohn Jonesとともにグループを離れ、ウォルヴァーハンプトン地区でともにライバル・バンドとして活動していたFinders KeepersGlenn HughesMel GalleyDave Hollandと合流し同エリアのスーパー・グループTrapezeを結成する。

 翌年のテレビ出演を機にThe Moody Bluesに認められ、彼らのレーベルThresholdと契約、シングルに続いて1970年にはデビュー・アルバム「Trapeze」をリリースする。同作は本家のThe Moody Bluesに通じるプログレッシヴな方向性の佳作に仕上がったが、ファンクやハード・ロックを志向するFinders Keepers出身の3人と対立、Jonesとともに1stアルバムのみで離脱した。

 同年、JonesとともにThe Montanasに復帰し1973年まで在籍。その後はセッションに転じてTrapezeの1974年のアルバム「Hot Wire」に参加。その後のギグではゲストプレイヤーとしてシンセを演奏した。このほかGlenn Hughesのファースト・ソロ・アルバム「Play Me Out」やThe Moody BluesのJustin Haywardのソロ作などに参加している。

 1980年代はRoy WoodのグループHelicoptersでも活動。Woodの1987年のソロ作「Starting Up」ではエンジニアを務めている。


【参加アルバム】
<group>
・The Mountain Kings
Brum Beat/V.A. (Decca LK4598) 1964 ※compilation/4曲収録

・Trapeze
Trapeze (Threshold THS2) 1970/5

<session>
Where Is She Now/Cats Eyes (Deram DM251) 1969/4 ※single/
Hot Wire/Trapeze (Warner Bros. K56064) 1974
Songwriter/Justin Hayward (Deram SDL15) 1977/2
Play Me Out/Glenn Hughes (Safari LONG2) 1978/4
Set Me Free/Force (Heavy Metal HMRLP16) 1984
Starting Up/Roy Wood (Legacy LL1519) 1987
Live At The Boat Club 1975/Trapeze (Major League MLP04CD) 2003 ※75年9月ライブ


【参加グループ】
The Crossfires
The Vikings
Scotty Wood Combo
The Mountain Kings (1964-1966)
The Montanas (1966-1968.late/1970-1973.6)
Trapeze (1968.late-1970.mid)
Roy Wood’s Helicopters (1980-1982)