活動期間1971-1977/2003-
ヨークシャー出身のジャズ・ロック・トリオ。Colin Hodgkinsonの弾くリード・ベースとRon Asperyの攻撃的なサックスを軸に、シンプルなトリオ編成ながら個性的なジャズ&ブルース・ロックを創造した。
1960年代半ば、HodgkinsonとAsperyはジャズ・ドラマーEric Delaneyのバンドで一緒になり親交を深める。その後分かれてセッションや別々のグループで活動するが、1969年頃から新バンドを構想、1971年にオーディションでAsperyと同じミドルスブラ出身の友人で、Delaneyのバンドでローディーを務めていたドラマーTony Hicksを加え、トリオ編成でヨークシャーを拠点に活動を開始する。
テクニカルで強力な演奏が評判となるが、大手レコード会社はシンガーがいないことなどを理由に契約を躊躇。このため、1972年6月に自主制作でデビュー・アルバム「Back Door」を制作する。メディアからの高評価が後押しとなり、オーディションを通じてWarner Brothersとの契約を獲得。まもなくデビュー作は再リリースされる運びとなった。
1973年にはFelix Pappalardiのプロデュースでニューヨーク録音となったセカンド・アルバム「8th Street Nites」を発表。本作ではHodgkinsonがヴォーカルを兼任。リリース後にはEmerson, Lake & Palmerのサポートで米国ツアーを行っている。この頃から時折Alexis Kornerのバックを務める。
1974年リリースのサード・アルバム「Another Fine Mess」では、Hicksの友人でキーボード奏者のDave MacRae、ギタリストのBernie Holland、シンガーのPeter Thorupら多彩なゲストを迎える。同作リリース後のギグではMacDaeがサポート・メンバーとして同行した。
1975年にはHicksが離脱。後任にAdrian Tilbrookを加えて4作目「Activate」をリリース。本作はELPのドラマーCarl Palmerをプロデューサーに迎えた意欲作となったが、本作がラスト・アルバムとなった。
1986年に再編されショート・ツアーを敢行。2003年には再びオリジナル・メンバーでの再編が実現し、新作「Askin’ The Way」を発表する。しかし、Asperyが健康を崩して同年末に他界。2005年にはAsperyの後釜にRod Masonを加えてフェスやコンサートに出演するが、2006年にはHicksも他界。
HodgkinsonはHicksの後任に元Turning Pointで、1980年にK2で競演したPaul Robinsonを加えて活動を継続。2008年にはColin Hodgkinson Group名義でアルバムをリリースした。
<albums>
Back Door (Blakey BLP5989/Warner Bros. K46231) 1972
8th Street Nites (Warner Bros. K46265) 1973
Another Fine Mess (Warner Bros. K56098) 1974
Activate (Warner Bros. K56243) 1976
Askin’ The Way (Cultural Foundation CULT023) 2003
Backdoor Too! (Inakustik ROK8013CD) 2008 ※Germany/Colin Hodgkinson Group名義
The Human Bed (Hux HUX031) 2002 ※1973/1974年BBC音源
BBC In Concert (Gearbox GB1516) 2013/10 ※1973年7月未発表音源/with Alexis Korner
<single>
The Dashing White Sergeant/The Spoiler (Warner Bros. K16490) 1974
【メンバー変遷】
#1(1971-1974)
Colin Hodgkinson:b/vo
Ron Aspery:sax/fl/key
Tony Hicks:ds
#2(1974-1975)
Colin Hodgkinson:b/vo
Ron Aspery:sax/fl/key
Tony Hicks:ds
※Dave MacRae:key
#3(1975-1977)
Colin Hodgkinson:b/vo
Ron Aspery:sax/fl/key
Adrian Tilbrook:ds
#4(2003)
Colin Hodgkinson:b/vo
Ron Aspery:sax/fl/key
Tony Hicks:ds
#5(2005-2006)
Colin Hodgkinson:b/vo
Tony Hicks:ds
Rod Mason:sax
#6(2008)
Colin Hodgkinson:b/vo
Rod Mason:sax
Paul Robinson:ds